ハイパーリキッドのHYPE、約3,720万枚を供給量から除外へ──バリデータ投票で決定

JinaCoin編集部
7 Min Read
画像はFreepikのライセンス許諾により使用
Highlights
  • ハイパー財団が約3,720万HYPEの供給量除外を提案、バリデータ投票で決定へ
  • 取引手数料から自動購入したHYPEを秘密鍵なしのアドレスで保管、事実上取り出し不可
  • 21日までバリデータ意思表明、24日にステーキング加重で最終結果

分散型取引所(DEX)Hyperliquid(ハイパーリキッド)のエコシステム運営を行っているハイパー財団は17日、Assistance Fund(アシスタンス・ファンド)保有のHYPEをバーン(焼却)扱いとして供給量の計算から永久に除外するバリデータ投票を提案した。本提案が可決されれば、約3,720万HYPEが供給量から除外されることになる。

永久除外の可否、24日に決定

アシスタンス・ファンドは、ハイパーリキッドのL1ブロックチェーン上で発生した取引手数料などのプロトコル収益を自動的にHYPEへ転換し、特定のシステムアドレス(0xfefefefefefefefefefefefefefefefefefefefe)で保管する仕組みである。

当該アドレスは秘密鍵が存在しない設計になっており、ハードフォークなどの特別な変更がない限り、資金は数学的に取り出すことができない。

そのため、今回の投票はオンチェーンでは行われず、対象のHYPEを今後も供給の対象から除外し、「プロトコルのアップグレードで当該アドレスへアクセスする提案を承認しない」というコミュニティの合意を形成するものである。

本提案の投票は以下のスケジュールにて行われる予定だ。

  • 12月21日 13:00(日本時間/UTC 04:00)まで:バリデータがガバナンスフォーラムで賛成または反対の意思を表明
  • 12月24日 13:00(日本時間/UTC 04:00)まで:ユーザーは自身の意向と一致するバリデータにHYPEをステーキング
  • 12月24日 13:00(日本時間/UTC 04:00)時点:ステーキング量に応じた加重で最終結果を決定

提案が可決されれば、トークンの供給量が更新され、市場におけるHYPEの需給構造が大きく変わる可能性もある。バリデータとコミュニティの判断が、今後のトークン価格にどのような影響を与えるのか、12月24日の最終結果に注目だ。

関連:Hyperliquid、バリデーターの参加条件を大幅緩和へ
関連:Hyperliquid(ハイパーリキッド)の使い方完全版

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
JinaCoin編集部です。JinaCoinは、株式会社jaybeが運営する仮想通貨情報専門メディアです。 正確性・信頼性・独立性を担保するため編集ガイドラインに沿って、コンテンツ制作を行なっています。 一般社団法人 ブロックチェーン推進協会所属
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。

その他のニュース

ソラナ大手Jito財団、米国に運営拠点を復帰──「暗号資産のルネサンスは米国で築く」

ソラナチェーンのリキッドステーキングプロトコル「Jito(ジト)」を運営する「ジト財団」は17日、主要な運営拠点を米国に戻すことを発表した。 「暗号資産のルネサンスは米国で築かれるべき」 ジト財団のコ…