安全かつ信頼性の高いWeb3インフラを提供
暗号資産(仮想通貨)取引所を運営する「Hashkey Group(ハッシュキーグループ)」は18日、独自のブロックチェーン「HashKey Chain(ハッシュキーチェーン)」のメインネット公開を発表した。
ハッシュキーチェーンは、従来の金融システムとWeb3を橋渡しする役割を担うイーサリアムのレイヤー2ネットワークだ。11月11日にテストネットを公開し、2,472万件以上のトランザクション処理や86万件以上のウォレットアドレスが登録されるなど、活発な利用が確認されていた。ハッシュキーグループは、このテストネットの成功を背景にメインネット公開に至った。
ハッシュキーチェーンは、香港の金融規制当局であるSFC(証券先物委員会)からライセンスを取得しており、定期的なセキュリティ監査やリスク管理システムの導入により、安全性と信頼性を担保している。また、自動化されたコンプライアンスチェックや高度なセキュリティ対策を備えたカストディシステムにより、大規模な組織がブロックチェーン技術を安心して利用できる環境を提供しているのも特徴だ。
さらに、ハッシュキーチェーンは高い機能性を維持しつつ、他のチェーンと競争力のあるトランザクション手数料を実現している。同チェーンは今後、このような利点を生かし、ビットコインを担保にした金融サービス「BTCFi」をはじめ、RWA(現実資産)やステーブルコインなど多分野での利用拡大を計画している。
ハッシュキーチェーンの責任者であるKay氏は、「メインネットの立ち上げは、テクノロジーの進歩と私たちのチームの努力による成果」とコメント。今後は同チェーンのネットワーク容量の拡大やブロックチェーン処理の円滑化を目指していくことを強調した。
メインネット公開を受けて、ハッシュキーチェーンのネイティブトークン「HSK」は執筆時点で約1.9ドルを推移。前日比で7.29%の下落を見せており、16日からの価格上昇に対して調整局面に入っている。
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