SolanaやAptosを支える分散型オラクル、機関投資家が投資可能に
米暗号資産(仮想通貨)運用会社「Grayscale(グレースケール)」は18日、「Pyth Network(ピス・ネットワーク)」のガバナンストークンである「PYTH(ピス)」に間接的に投資できる投資信託「Grayscale Pyth Trust(グレースケール・ピス・トラスト)」をローンチしたと発表した。
ピス・ネットワークは、金融市場のリアルタイムデータをブロックチェーン上のアプリケーションに提供する分散型オラクルプロトコルだ。100以上の主要取引所やマーケットメーカーが直接データを提供し、55以上のブロックチェーンで350以上のプロトコルに活用されている。
特に、Solana(ソラナ)のdAppsの95%、Aptos(アプトス)では100%、Sui(スイ)では95%がピス・ネットワークの価格フィードに依存しており、その影響力は極めて大きい。
グレースケールの製品および研究責任者であるレイハネ・シャリフ・アスカリー氏は、「ピス・ネットワークは、ソラナ・エコシステムで最も重要な役割の1つを担っています」と述べたうえで、「グレースケール・ピス・トラストを立ち上げることで、投資家がソラナの継続的な成長に関連する、より高いベータとより高い上昇の機会にアクセスできるようにすることを目指しています。」とした。
この投資信託は現在、資格のある個人および認定機関投資家のみが投資可能となっている。
グレースケール・ピス・トラストの立ち上げは、分散型オラクル市場の成長とブロックチェーンエコシステムの成熟を示す重要な一歩だ。ピス・ネットワークの広範な普及とソラナを中心とした活用を考慮すれば、機関投資家の参入が今後の市場形成に大きな影響を与える可能性がある。今後の動向に注目が集まるだろう。
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