株式会社Metapは26日、国産Web3ゲーム「元素騎士オンライン」のゲームサービスを2026年4月30日をもって終了すると発表した。現在の運営・財務状況を総合的に判断した結果、現行体制での継続は「極めて困難」と結論づけたとしている。
月次赤字約800万円、課金は発表翌日の2月27日付で停止
月間の固定費は約1,000万円で、内訳はインフラ費340万円・労務費300万円・上場維持費およびROND買付額130万円が主要項目だ。一方、マーケットプレイス手数料・アプリ内課金・広告収益を合計した月間収益は約200万円前後にとどまり、毎月約800万円の赤字が継続していた。コスト削減や体制変更を段階的に実施してきたが、キャッシュフローの改善には至らなかったと説明している。
課金停止は27日付で実施される。GooglePlay・Apple App Store・Slash決済によるアプリ内課金が対象で、スカラーシップNFTの公式販売も同日終了となった。
2022年11月30日に正式リリースされた元素騎士オンラインは、同名の人気RPGを原作とした国産Webゲームで、MVトークンとRONDの2種類の独自トークンによる経済圏を構築してきた。2023年にはMV・RONDがZaifへ同時上場を果たすなど注目を集めた時期もある。
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独自トークンMVはゲーム正式リリースに先立ち2021年12月に市場へ登場し、2022年1月27日のBybit上場から約10日後の2月8日に約1.67ドルの最高値を記録した。その後は長期的な下降をたどり続け、2026年2月27日時点では約0.0012ドルまで下落。最高値比の下落率は約99.9%に達する。トークン経済圏の縮小がゲーム存続を困難にした一因とも見られる。
4月30日のゲームサーバ停止後もNFTおよびトークンはブロックチェーン上に存在し続けるが、ゲーム内での利用はできなくなる。MVウォレット内の資産は4月30日までに外部ウォレットへの移動が必要だ。なおUSDTステーキングはゲームと直接連動しないため、引き続きサービス提供が継続されるとしている。返金については利用規約に基づき、原則として対応しない方針が示された。
Metapは「サービス終了を望んでいるわけではない」として、運営権の第三者譲渡・他社への移管・継続可能な新体制の構築を引き続き模索すると表明した。移管・譲渡先が見つかった場合はサービス継続の可能性もあるとしており、進展があり次第改めて報告するとしている。
国産Web3ゲームのサービス終了は2025年に入り相次いだ。8月には「TOKYO BEAST」がリリースからわずか2か月半で終了し(詳細)、10月には「魁三国志大戦」、11月には約3年運営を続けた「キャプテン翼 -RIVALS-」、12月には板野友美氏がアンバサダーを務めた「コインムスメ ドリームレース!」が次々と幕を下ろした。収益化モデルの構造的な課題が、タイトルの規模やIPの知名度を問わず浮き彫りとなっている。




