ビットコイン、チャート・オンチェーン双方が弱気シグナル=アナリスト

暗号資産市場、株式市場に先行して週末取引で調整──FRBタカ派姿勢と米イラン合意延期が重荷に
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
yukiko-endo
3 Min Read

ビットコインBTCBTCは26日も上値が重く、6万7,000ドル付近で陰線が確定した。その後も売り圧力が続く中、オンチェーン・チャートの両面から、ビットコインの厳しい局面を示唆する兆候が確認されている。

6万6,000ドルの維持が直近の焦点

クリプトフロー・アカデミーの創設者であるCrypflow氏は27日、自身のXにて「6万6,000ドルの価格帯が今後の値動きを決める重要な水準となる」との見解を示した。

直近でビットコイン価格は、10月の史上最高値更新(ATH)以降続いていた下降トレンドラインを上抜けた。これは久々に見られた明確なトレンド転換のサインだ。しかし、12月にも同様に下降トレンドを上抜けた局面があったが、その後は短期上昇トレンド(赤線)で二度拒否され、結果は下落継続だった。

そして現在の価格アクションも、下降トレンドのブレイクからの短期上昇トレンド(赤線)での拒否と、状況は酷似している。直近のローソク足の上ヒゲが示す通り、売り圧力も依然として強い状況だ。

今回の値動きもフェイクブレイクなのか、それとも本物の構造転換なのかを測る上で重要な水準は、6万6,000ドルの価格帯だ。この水準を維持できれば、旧下降トレンドはサポートへ転換する可能性が高まる。

一方、6万6,000ドルを再び明確に下回れば、ブレイク失敗となり、6万2,000ドル台への回帰が現実味を帯びる。
「同じセットアップでも結果は毎回同じとは限らない。6万6,000ドルの水準が次の方向性を決定づけるだろう」とCrypflow氏は結論づけた。

実現損益比率が過剰損失ゾーンに突入

仮想通貨メディアCrypto Banterの司会者であるKyledoops氏は27日、自身のXにて「現在の相場は、短期的な反発があっても持続力に欠けやすい状況だ」との見解を示した。

ビットコインの表面上の値動きとは裏腹に、足元の流動性はやや薄くなり始めている可能性がある。注目すべきは「90日実現損益比率(Realized Profit/Loss Ratio)」が1.0を下回った点だ。

この指標は、過去90日間で実現された利益と損失の比率を示し、1を上回っていれば利益確定が優勢、1を下回れば損失確定が優勢という状態を意味する。現在はその分岐点を割り込み、損失が利益を上回るフェーズへ移行した。

歴史的に見ると、この比率が1を下回った後、すぐに回復するケースは少ない。いわゆる“過剰損失フェーズ”は数カ月単位で継続する傾向があり、その間は上値が重くなりやすくなる。

加えて、板の買いサイドの厚み(Buy side depth)は依然として薄く、資金の明確なローテーションもまだ確認できていない。こうした環境下では、短期的な反発があっても持続力に欠けやすい。

「90日実現損益比率が再び1を明確に上回るまでは、上値の重い展開が続くだろう」とKyledoops氏は締めくくった。

ビットコイン市場にはやや上昇への期待感が生まれつつも、チャートやオンチェーン上からは、まだまだ下値リスクが確認できる状況だ。今後もいつ大きなボラティリティが発生してもいいように、資金管理を徹底したトレードを心がけよう。

関連 【今日の仮想通貨ニュース】ビットコインに5億ドル流入|クジラ買いで底値示唆
関連: 「ビットコインは失敗だ」──ウィキペディア創業者、2050年に1万ドル未満の可能性を示唆

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
ブロックチェーン関連をメインに活動するウェブライター。家庭教師、高校教師を経て英会話スクールの運営に携わるが、2020年、コロナ禍をきっかけにライターに転身。これまでに十数件のメディア・仮想通貨系Youtubeチャンネルの運営に関わる。ファンダメンタル・テクニカル分析を得意とし、自身も仮想通貨トレードで資産運用中。特にブロックチェーンを活用した国際送金やトークン化事業(RWA)に強い関心を持つ。 保有資格:英検準1級
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA