不透明な需要に対し、グレースケールの資金流出が売り圧力となる可能性
昨年末にローンチした先物ベースのイーサリアムETFがうまくいかなかったことから、イーサリアムの価格は今後数日間、現物ETFへの資金流入量に敏感に反応する可能性がある、と分析したレポートを仮想通貨分析企業「Kaiko(カイコ)」は22日公開した。
最新のデータ報告が発表された。
米国でのスポットETFのローンチを前に、ETHへの期待について考察した。 市場がどのように位置づけられ、今後どのような展開が予想されるか、ぜひご覧ください。
ブラックロックやフィデリティなどのイーサリアム現物ETFは23日早朝(日本時間)に米国証券取引委員会(SEC)によって承認され、23日夜(日本時間)から取引が開始される予定だ。
カイコの指数責任者ウィル・カイ氏は、「昨年末に米国で先物ベースのイーサリアムETFが発売されたが、需要は期待外れだった。急速な資産蓄積への期待が高まり、現物ETFの発売に注目が集まっている。需要の全体像は数か月は明らかにならないかもしれないが、イーサリアム価格は初日の流入数に左右される可能性がある」と述べた。
懸念点があるとすれば「手数料」だ。
発行体のうちの1社グレースケールは、既存の「ETHE投資信託」をイーサリアム現物ETFに転換するが、その手数料は2.5%と強気の値段設定となっている。
GBTCからビットコイン現物ETFへの転換時と同じように、上場時点で既に莫大な運用資産があるグレースケールのイーサリアム現物ETFは、多額の資金流出が発生する可能性がある。

出典:kaiko
実際、ETHEの純資産価値に対するディスカウントは、承認への期待が薄れた2月から5月にかけて拡大した後、過去数週間で縮小した。 ディスカウントの縮小は、トレーダーがETHEを額面未満で購入し、転換時に基準価額で償還して利益を実現することを示唆している。

出典:kaiko
また、イーサリアムのインプライド・ボラティリティも週末から急上昇している。この現象は、トレーダーがイーサリアムの将来価格に対する不確実性を感じており、その結果リスクを回避するための保険として機能するヘッジ戦略に対してより多くの費用を払う意思があることを示している。