暗号資産(仮想通貨)保有者、サイコパス的な傾向が強いとの研究結果|学術論文より
科学誌「プロス・ワン(PLOS ONE)」が掲載したトロント大学とマイアミ大学の研究者らによる学術論文により、暗号資産(仮想通貨)保有者は一般的集団と比較して思考レベルが低く、サイコパス的傾向が強いことが明らかとなった。経済学者「スティーブ・ハンク氏」は8月27日に同論文を自身のXで引用し、仮想通貨界隈での注目が集まっている。
今回発表された学術論文では、2022年にアメリカ在住の約2000人を対象に、仮想通貨の保有状況や政治的な考え方、性格に関する質問・調査を実施。調査の結果、全体の30%が仮想通貨を保有しており、比較的若い世代で仮想通貨が受け入れられていることが判明した。男女比率は圧倒的に男性が多数となっており、一般的に高学歴・高収入の傾向があるようだ。
また政治的な傾向としては、特定の政党に強く肩入れすることはなく、多様な政治的意見を持つ人が多い結果となった。一方、仮想通貨所有者は陰謀論を信じやすく、一般的とは異なる考え方を持ち合わせている点を論文内で指摘。また仮想通貨所有者はナルシシズム(自己陶酔)やマキャベリズム(政治目的のために手段を選ばない)、サイコパシー(精神病質)といったサイコパス的な傾向が強いことが調査により判明している。

さらに仮想通貨保有者の多くは既存のシステムに対して批判的・懐疑的な傾向があり、一般的な情報ソースよりもマイナーなソース、テレグラムやユーチューブといったSNSを主な情報源として利用していることも明らかとなった。
仮想通貨は一般的な金融商品と比較して、不確実性と高いリスクが伴う。関連ニュースや要人発言で価格が乱高下することも珍しくないため、ある意味強靭な精神力がないと冷静さを保てない。仮想通貨投資家の中には「正気ではやっていけない」とし、研究結果を意に介さない人も少なくないようだ。
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情報ソース:Bloomberg / Steve Hank氏の公式X / PLOS ONE