暗号資産(仮想通貨)市場のテクニカルアナリストMoustache氏(@el_crypto_prof)が4日、暗号資産市場全体の時価総額(Total Market Cap)が重要な底打ちシグナルを示していると指摘した。同氏は複数のチャート分析を投稿し、市場が反転局面に入った可能性を示唆している。
週足EMA90接触は「希少な反転シグナル」
Moustache氏は「何か稀なことが起きた」と投稿し、暗号資産市場の時価総額が週足の90期間指数移動平均線(Weekly EMA90)に接触したことを指摘した。同氏によると、このパターンは過去にも反転シグナルとして機能してきたという。

チャート分析では、過去に時価総額が週足EMA90(青いライン)に接触した際、その後に価格が反転上昇するパターンが複数回確認できる。黄色で囲まれた箇所はいずれもEMA90接触後に市場が底を打ち、上昇トレンドに転じた事例だ。
StockTKD指標が20以下で「底打ち確度」が上昇
さらに重要なのは、週足EMA90への接触に加えて、StockTKD指標(ストキャスティクスの派生指標)が20を下回っている点だ。Moustache氏は「週足EMA90に接触し、さらにStockTKDが20以下になると、状況はさらに良くなる。この組み合わせは非常に稀で、通常は底を示す」と説明している。
StockTKD指標は過去の価格変動の範囲内で現在価格がどの位置にあるかを示すオシレーター系指標で、20以下は「売られすぎ」を示唆する。チャート下部のオレンジと黒の線で表示されるStockTKDが20を下回った箇所(黄色で囲まれた部分)では、その後に価格が反発している。
「3週間前に底を付けた」との見解
Moustache氏は2025年12月17日の投稿で「この組み合わせは非常に稀で、通常は底を示す」と指摘し、さらに最新の投稿(2026年1月4日)では「この組み合わせは非常に稀で、3週間前に底を付けた」と述べている。3週間前は2025年12月中旬に相当し、ビットコイン
BTCが8万ドル台前半まで下落した時期と重なる。
実際、ビットコインは2026年1月1日の始値8万7,400ドルから約4.5%上昇し、現在は9万1,380ドル(約1,434万円)付近で推移している。市場全体の時価総額も約3兆690億ドル(約481兆円)まで回復しており、底打ちシグナルが機能している可能性がある。
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テクニカル分析の限界と注意点
ただし、テクニカル分析は過去のパターンに基づく予測であり、必ずしも将来の値動きを保証するものではない。AInvestの分析によると「暗号資産市場の底打ちシグナルは、EMA90とATR(平均真の範囲)の一致によって現れ、ビットコインとイーサリアム
ETHでは機関投資家の蓄積とボラティリティの圧縮を示している」と指摘されている。
市場参加者は、このシグナルを参考にしつつも、ファンダメンタルズや規制動向など他の要因も総合的に判断する必要がある。




