- ビットコイン(BTC):1時間足雲上端からの反発に注目、短期ロング狙いも慎重に
- イーサリアム(ETH):4時間足チャート下落優勢、短期は戻り売りが基本
- リップル(XRP):中期HMA上抜けなら雲上端までの上昇に期待
- ソラナ(SOL):1時間足長期HMA下抜けに警戒、再度142ドル割れも視野
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足一目均衡表雲上端付近で反発
- 1時間足中期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 106,800ドル~107,000ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直下
ビットコイン(BTC)は現在、105,600ドル付近を推移している。これまで1時間足の値動きは下落基調にあったが、1時間足長期HMAを明確に上抜けしたことにより、短期的な下落トレンドは一旦否定された形となっている。
この動きから、現在の相場は緩やかな上昇へと転じつつあるが、1時間足MACDの推移を見る限り、上昇の勢いは限定的である可能性が高い。そのため、1時間足一目均衡表雲上端付近までの調整は十分に想定しておく必要がある。
本日のトレードにおいては、価格が1時間足一目均衡表雲上端付近でサポートされ反発し、かつ1時間足中期HMAを明確に上抜けした場合に、ロングエントリーが視野に入る。利確目安は106,800ドル〜107,000ドル付近であり、損切りは中期HMA直下が適切といえる。
短期的には、1時間足中期HMAを起点に買いが優勢となれば、4時間足チャートでも強く意識される107,000ドル付近の到達が期待される。ただし、この価格帯は4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドが位置しており、上昇の勢いが弱い状態での接近は反落のリスクを伴う。
中長期的には、この107,000ドルを明確に上抜けられるかが今後の値動きのカギを握る。突破が確認されれば、上昇トレンドの勢いが加速し、4時間足長期HMAの位置する110,000ドル付近までの上昇も視野に入ってくる。さらにこの水準を上抜ける動きとなれば、再び11万ドル台の再来が現実味を帯びる展開となるだろう。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足レベルで下降のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2,460ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
イーサリアム(ETH)は現在、2,500ドル付近を推移している。直近では2,550ドル付近で上昇が否定される形となり、その後は1時間足長期HMAを明確に下抜けし、短期的な上昇の流れが反転している。
4時間足チャートのローソク足とHMAの配置を見ると、価格は中期・長期HMAの下側で推移しており、トレンド全体としては下落優勢な状況にある。さらに、日足MACDも下向きで推移しており、中長期的な売り圧力の強さを裏付けている。
このような環境下では、短期的にも戻り売りが意識されやすい地合いが続く。1時間足で高値切り下げ・安値更新のパターンが明確に出た場合は、テクニカル的に下降のダウ理論が成立する形となり、2,460ドル付近までの下落が想定される。
さらに下落が加速した場合、中長期的には押し目を挟みながら2,400ドル付近までの下値模索も視野に入る。依然として買いの勢いに欠けるため、反転の明確なサインが出るまでは、戻り売り優勢の地合いが継続する可能性が高いだろう。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 押し目形成後、1時間足中期HMAを価格が上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 日足中期HMA付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HM直下
リップル(XRP)は現在、2.25ドル付近を推移している。6月8日以降、短期的な上昇を見せ、4時間足長期HMAを明確に上抜けしたことにより、直近の下落基調は一旦否定された。
しかし、4時間足チャートのHMA構成を見ると、価格は中期・長期HMAの上に位置しており、テクニカル的には上昇目線を維持している。加えて、4時間足ボリンジャーバンドも拡大し始めていることから、市場に一定のトレンドが発生しつつある局面であると判断できる。
短期的には、4時間足長期HMAを維持しつつ、1時間足中期HMAを明確に上抜けるような動きがあれば、日足中期HMA付近(2.29〜2.30ドル台)までの上昇が期待される。ただし、現時点で価格は日足一目均衡表雲の内部にあるため、方向感にはまだ不透明さが残る。エントリーポイントとしてはややリスクが高く、慎重な判断が求められる場面でもある。
中長期的な視点では、仮に今後の上昇が継続し、価格が日足中期HMAおよび日足一目均衡表雲上端を上抜けるような動きになれば、日足長期HMAが位置する2.48ドル付近までのさらなる上昇も視野に入ってくる。反対に、4時間足長期HMAを再び下抜ける展開となった場合は、短期上昇シナリオは崩れる可能性があるため、下方向への警戒も忘れてはならない。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMAを下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 142ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足長期HMA直上
ソラナ(SOL)は現在、151.60ドル付近を推移している。短期的には反発基調となっているものの、価格上部には4時間足一目均衡表雲、4時間足長期HMAが控えていることから、中期的には引き続き下落圧力が優勢な状態といえる。
今後の展開としては、価格が1時間足長期HMAを明確に下抜けた場合、再び売り圧力が強まり、142ドル付近までの下落が意識される。4時間足チャートでは、ローソク足が各HMAの下で推移している場面もあり、テクニカル的には戻り売りが意識されやすい形が続いている。
中長期的な方向性については、日足長期HMAを明確に下抜ける動きが見られるか、あるいは4時間足長期HMAを上抜ける動きが確認できるかによって大きく変化してくると考えられる。特に現在は、4時間足ボリンジャーバンドの帯域が収束し、かつ両HMAが帯の近辺に位置していることから、いずれかの方向へ大きく動くためには強いトレンドのきっかけが必要になるだろう。
短期的な反発が継続したとしても、中期的な下落トレンドが明確に否定されるまでは、買いでのエントリーは慎重に見極めたい状況である。
関連:チャート分析ツール「トレーディングビュー」の使い方
関連:ビットコイン、10万ドル割れ目前──戻り売り優勢の展開か【仮想通貨チャート分析】BTC、ETH、XRP、SOL
- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7