永久先物分散型取引所(DEX)の「Aster(アスター)」のネイティブトークン「ASTER」が17日に上場し、一時約1,650%の高騰を記録した。
Asterとは?Hyperliquidの競合として注目されるDEX
Asterは、2024年に誕生したDEXである。「Binance(バイナンス)」のベンチャーキャピタル部門「Binance Labs(バイナンスラボ、現YZi Labs)」からの出資を受けており、バイナンス創設者のCZ(チャンポン・ジャオ)氏が度々言及し、強力に後押ししていることでも知られている。また、同じく人気のDEXである「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の有力な競合として注目を集めている。
ASTERは17日21時(日本時間)に「Aster Spot」に上場。約0.03ドル(約4.41円)からスタートし、一時約0.53ドル(約78円)まで高騰した。執筆時点でも、上場時価格を大きく上回る約0.43ドル(約63円)で推移している。

「PERP(パーペチュアル=永久先物契約)」をはじめとしたデリバティブに特化したDEXはここ最近のトレンドとなっている。Asterやハイパーリキッドの他にも、「edgeX(エッジエックス)」や「Lighter(ライター)」といったDEXが暗号資産(仮想通貨)業界から高い注目を集めており、これらのトークンエアドロップ・トークン上場への関心は非常に高い。
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ASTERのエアドロップ配分量を決定するTGEシーズン2は8日から開催中
最高のスタートを切ったASTERは、トークン生成イベント(TGE)に向けたプログラムの第2弾「Aster Genesis:Stage 2」を8日から開催中だ。ステージ2では、取引の質やエコシステムへの貢献度を多角的に評価する新しいスコアリングシステムが導入された。
TGE後に予定されているASTERのエアドロップの配分量を決定するこのポイントプログラムは、「Rhポイント」として週単位で集計される。
ステージ1では主に取引量が評価されていたが、ステージ2では短期的な投機ではなく、長期的な視点を持つトレーダーに報いるため、以下の多角的なスコアリング要素が導入された。
- 取引高スコア:取引量が多いほど高スコア。ただし、Taker(テイカー)はMaker(メイカー)の2倍のポイントを獲得。
- ポジション保有時間スコア:ポジションの保有時間が長いほど高スコア。
- Asterアセット保有スコア:asBNBやUSDFといったアセットを証拠金として利用することでスコアを獲得。
- 実現損益スコア:日々の実現利益・損失(PnL)をスコア化。
- 紹介&チームポイント:招待したユーザーが獲得したベースポイントの10%(レベル1)と5%(レベル2)を獲得できる。
運営は、「短期的な投機ではなく、長期的なゲームをプレイする意思があるなら、Asterはあなたが輝き、大きな報酬を得られる場所だ」と述べ、新しいポイントシステムがより戦略的なトレーダーを優遇するものであることを強調した。
各スコアの具体的な計算式や重み付けは非公開だが、これらの要素が毎週計算され、将来のASTERエアドロップのシェアに影響を与える。ハイパーリキッドが高い注目を集める中で、そのライバルと目されるAsterが今後どこまで勢力を拡大するのか、その動向が注目される。
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価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.02円)