イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が2月1日、X(旧Twitter)上でクリエイターコインの新たな設計モデルを提案した。ブテリン氏は、過去10年間の暗号資産(仮想通貨)業界におけるクリエイター支援プロジェクトが「質の高いコンテンツの選別」に失敗してきたと指摘し、トークン中心ではない自律分散型組織(DAO)と予測市場を組み合わせた新たなアプローチを提唱した。
AI時代の課題は「量」ではなく「質」
ブテリン氏は、2000年代のクリエイター支援の主要課題が「コンテンツ量の不足」だったのに対し、2020年代は「AIが10ドル程度でメタバース全体を生成できる」時代であり、課題は「質の高いコンテンツの選別」に移行したと指摘した。
成功事例として購読型プラットフォーム「Substack(サブスタック)」を挙げ、トップクリエイターが「高品質で議論に貢献している」「サブスタックがなければ注目されなかった人々」だと評価した。一方、Zora
ZORAやBitCloutなどの既存クリエイターコインは「既に高い社会的地位を持つ人々」が上位を占め、「コンテンツ以外の理由で評価されている」と批判した。
ブテリン氏が提案する新モデルは、まず「トークンベースではないDAO」を創設する。プロトコル・ギルドを参考に、メンバーが匿名投票で新メンバーの加入・脱退を決定し、特定のコンテンツタイプやスタイルに特化する。重要なのは、「DAOを普遍的にしようとせず、意見を持つこと」だとした。
次に、誰でもクリエイターコインを作成でき、クリエイターがDAOに受け入れられた場合、DAOから得た収益の一部でクリエイターコインをバーン(焼却)する。この仕組みで、トークン投機家は「DAOが新規クリエイターを受け入れるかどうかの予測者」として機能し、「有望なクリエイターを発掘するサービス」を提供する。
ブテリン氏は「最終的な決定権は投機家ではなく、高価値なコンテンツクリエイターにある。個々の投機家は、DAOの行動を正確に予測する限りにおいて成功する」と結論付けた。
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