ドナルド・トランプ米大統領が誕生し、仮想通貨市場は一気に開放的なムードとなりました。そんな中、アメリカ企業やプロジェクトが発行・関与する、いわゆる「アメリカ産の仮想通貨」が注目を集めています。
この記事では、今注目されているアメリカ産のおすすめ仮想通貨を紹介します。実際の購入手順から押さえておきたい投資戦略も解説しているので、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
アメリカ産の仮想通貨一覧
仮想通貨情報サイト「CoinMarketCap」では、すでに「Made in America」という仮想通貨カテゴリーが誕生しています。投資家の間でもアメリカ産が注目されており、その流行にあやかろうという動きが活発化している状況です。
CoinMarketCapのデータによると、執筆時点でのカテゴリー全体の時価総額は約6,000億ドル規模となっており、取引高は約370億ドルを記録。アメリカ産の仮想通貨に対して、継続的な資金流入が続いています。
このアメリカ産仮想通貨ブームに乗っかり、以下のような仮想通貨が今後伸びてくることが期待されています。聞き馴染みのない仮想通貨もあるかもしれませんが、ぜひ今のうちに押さえておくのがおすすめです。
仮想通貨名 | 解説 | カテゴリー | 現在価格 | 時価総額 | 時価総額ランキング |
---|---|---|---|---|---|
XRP(XRP) | 国際送金を目的に開発された仮想通貨 | 仮想通貨 | 3.17ドル | 約1,822億ドル | 3位 |
Solana(SOL) | ミームコイン発行基盤としても注目されるレイヤー1 | レイヤー1 | 260.42ドル | 約1,260億ドル | 5位 |
Dogecoin(DOGE) | コミュニティ熱狂の犬系ミームの代表格 | ミームコイン | 0.3516ドル | 約520億ドル | 7位 |
Cardano(ADA) | DApps開発特化のパブリックチェーン | プラットフォーム | 0.9828ドル | 約340億ドル | 9位 |
Chainlink(LINK) | クロスチェーン対応の分散型オラクルネットワーク | オラクル | 26.01ドル | 約165億ドル | 11位 |
Avalanche(AVAX) | イーサリアムが持つ課題解決を目指したブロックチェーン | レイヤー1 | 34.96ドル | 約140億ドル | 12位 |
Sui(SUI) | 超高速かつ大量の取引処理を実現するレイヤー1 | レイヤー1 | 4.38ドル | 約131億ドル | 14位 |
Hedera(HBAR) | DApps開発基盤を提供する分散型台帳技術プラットフォーム | プラットフォーム | 0.3325ドル | 約127億ドル | 16位 |
Litecoin(LTC) | ビットコイン基盤の高速処理が可能な仮想通貨 | PoW | 114.49ドル | 約86億ドル | 20位 |
Uniswap(UNI) | マルチチェーンかつ高い流動性が特徴のDEX | DEX | 12.68ドル | 約76億ドル | 23位 |
Official Trump(TRUMP) | 米大統領ドナルド・トランプ氏の公式ミームコイン | ミームコイン | 34.48ドル | 約68億ドル | 25位 |
NEAR Protocol(NEAR) | 独自のシャーディング技術を実装したブロックチェーン | レイヤー1 | 5.04ドル | 約59億ドル | 27位 |
Aave(AAVE) | 仮想通貨の貸借に対応した分散型金融プロトコル | DeFi | 345.89ドル | 約52億ドル | 30位 |
Ondo(ONDO) | 次世代の金融サービスの提供を目指すプロジェクト | RWA | 1.39ドル | 約43億ドル | 33位 |
Algorand(ALGO) | 高速化と分散化を同時に実現する分散型ネットワーク | PoS | 0.4011ドル | 約33億ドル | 42位 |
Filecoin(FIL) | PoSを採用した分散型ストレージネットワーク | インフラ | 5.11ドル | 約31億ドル | 45位 |
Stacks(STX) | ビットコインのさらなる活用を目指したレイヤー2 | レイヤー2 | 1.42ドル | 約21億ドル | 56位 |
Injective(INJ) | DApps構築に特化したレイヤー1 | レイヤー1 | 21.14ドル | 約20億ドル | 57位 |
The Graph(GRT) | 独自ネットワークで展開する分散型データ検索プロトコル | AI | 0.1857ドル | 約17億ドル | 62位 |
Maker(MKR) | ステーブルコインの発行を手掛けるプラットフォーム | DAO | 1,257.99ドル | 約11億ドル | 88位 |
Zcash(ZEC) | プライバシーと匿名性に焦点を当てた仮想通貨 | PoW | 48.08ドル | 約7.8億ドル | 109位 |
Helium(HNT) | IoTデバイスに特化したブロックチェーン | IoT | 4.38ドル | 約7.7億ドル | 110位 |
Melania Meme(MELANIA) | 米大統領夫人メラニア・トランプ氏の公式ミームコイン | ミームコイン | 2.72ドル | 約4.6億ドル | 148位 |
Kusama(KSM) | ポルカドットの実験的なネットワーク | ポルカドットエコシステム | 27.17ドル | 約4.3億ドル | 157位 |
Blur(BLUR) | NFTアグリゲーター兼マーケットプレイス | NFT | 0.1994ドル | 約4.3億ドル | 161位 |
Horizen(ZEN) | ユーザーの匿名性に特化したブロックチェーン | プラットフォーム | 22.27ドル | 約3.5億ドル | 180位 |
Basic Attention Token(BAT) | ブロックチェーン活用のデジタル広告プラットフォーム | メディア | 0.2262ドル | 約3.3億ドル | 185位 |
以下の図はSNS上で共有された、「Made in USA」の仮想通貨マップです。アメリカ産に該当する仮想通貨は、仮想通貨指標である「Coinbase 50 Index」やグレースケールの投資信託にもリストアップされています。機関投資家が採用を決めている点からも、アメリカ産仮想通貨が市場において重要なポジションを担っていることがわかります。
また、アメリカ産というだけでなく、「トランプ大統領の関与」という点も注目されるポイントです。直近ではトランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」が話題となり、アメリカ産仮想通貨の人気をさらに押し上げました。
そうした背景からもSNS上ではすでに、「次のTRUMPがどの仮想通貨になるか」の考察がなされています。以下のとおり、トランプ大統領を中心にアメリカで影響力を持つ人物やプロジェクトが関連する仮想通貨も注目の的です。
とはいえ、単にアメリカ産仮想通貨と言ってもその種類は多種多様です。「これからアメリカ産の仮想通貨に投資したい」という方は、まず上記で紹介した銘柄からいくつかに絞ってみることをおすすめします。
アメリカ産のおすすめ仮想通貨10選
上記で紹介したとおり、アメリカ産の仮想通貨銘柄は数多く存在します。ここではそんな中でも、現在高い投資家ニーズを抱えており、その将来性が期待されているおすすめ仮想通貨を10銘柄紹介します。
アメリカ産のおすすめ仮想通貨10選
- Official Trump(TRUMP)
- MeLania Meme(MELANIA)
- Solana(SOL)
- Blur(BLUR)
- XRP(XRP)
- Stacks(STX)
- Hedera(HBAR)
- NEAR Protocol(NEAR)
- Ondo(ONDO)
- Injective(INJ)
Official Trump(TRUMP)
カテゴリー | ミームコイン |
現在価格 | 34.48ドル |
最大供給量 | 999,999,993.45TRUMP |
時価総額 | 約68億ドル |
時価総額ランキング | 25位 |
公式サイト | https://gettrumpmemes.com/ |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC…など |
TRUMP(トランプコイン)はドナルド・トランプ大統領の公式ミームコインです。同氏の理念を支持・表現するための仮想通貨となっており、金融商品的な性質を持たないことが公式サイトで明言されています。
TRUMPは1月18日、ソラナチェーンを基盤に初期流通として2億枚が発行されました。トークン価格は発行から数時間で90倍近くまで高騰。執筆時点では時価総額ランキング位と上位に食い込んでいます。
19日に入ってトークン価格が一気に高騰。一時は70ドル近くまで価格を伸ばしたものの、後ほど紹介するMelania Meme(MELANIA)のリリースタイミングで約38%の下落を見せました。
MeLania Meme(MELANIA)
カテゴリー | ミームコイン |
現在価格 | 2.72ドル |
最大供給量 | 1,000,000,000MELANIA |
時価総額 | 約4.6億ドル |
時価総額ランキング | 148位 |
公式サイト | https://melaniameme.com/ |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC…など |
MELANIA(メラニアコイン)は米大統領夫人メラニア・トランプ氏の公式ミームコインです。TRUMP同様、発行はソラナチェーン基盤。娯楽や収集目的であり、投資商品として意図されていない点が公式サイトで明記されています。
MELANIAは総供給量のうち、35%がチームに配分。コミュニティや公開配布などに45%、残りの20%がプロジェクト資金として割り当てられているなど、明確なトークン配分が公式サイト上で公開されています。
1月20日にトークンがリリースされてまもなく、約12ドルと20,000%以上の驚異的な高騰を見せました。しかし、1月22日を境にトークン価格が下落。執筆時点では3ドルを下回る価格で推移しています。
Solana(SOL)
カテゴリー | レイヤー1 |
現在価格 | 260.42ドル |
最大供給量 | 上限なし |
時価総額 | 約1,260億ドル |
時価総額ランキング | 5位 |
公式サイト | https://solana.com/ja |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC・各種国内取引所…など |
SOLはDeFiを主軸としたDApps(分散型アプリ)基盤として特化したブロックチェーン「Solana(ソラナ)」の独自トークンです。ソラナは1秒あたり50,000件の取引処理と安価な手数料を実現しており、GameFiやミームコインの作成基盤としても活用されています。
SOLはネットワーク上の手数料の支払いや各種DAppsでの決済通貨として機能。複数の資産運用会社によって現物ETFの申請が進められている点からも注目を集めています。
2021年11月の仮想通貨ブームの際は、約250ドルの過去最高値を記録。以降は急落によって50ドルを下回る期間が続きましたが、執筆時点で2021年11月の水準に価格が戻ってきています。
Blur(BLUR)
カテゴリー | NFT |
現在価格 | 0.1994ドル |
最大供給量 | 上限なし |
時価総額 | 約4.3億ドル |
時価総額ランキング | 161位 |
公式サイト | https://blur.io/ |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC…など |
BLURはイーサリアム基盤のNFTアグリゲーター&NFTマーケットプレイスが発行する独自トークンです。Blurでは、複数のNFTマーケットプレイスに出品されているNFTを集約して取引できるのが特徴。手数料無料&他を上回る流動性によってNFT界隈での人気を高めています。
BLURの総供給量の51%がコミュニティメンバーに配分されており、主にプラットフォームにおけるガバナンスの役割を果たしています。累計7億枚のBLURがエアドロップされたことでも注目を集めました。
これまで、BLURは0.1ドルから1ドルの間でほぼ横ばい状態で価格推移しています。急激な上昇がない分、急落も起こっていないため、比較的価格が安定したトークンと言えるでしょう。
XRP(XRP)
カテゴリー | 仮想通貨 |
現在価格 | 3.17ドル |
最大供給量 | 100,000,000,000XRP |
時価総額 | 約1,822億ドル |
時価総額ランキング | 3位 |
公式サイト | https://xrpl.org/ |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC・各種国内取引所…など |
XRPはよりシームレスかつ円滑な国際送金を実現するために誕生した仮想通貨です。XRPはブロックチェーンではなく、「XRP Ledger(XRPレジャー)」という分散型台帳管理システムを基盤に発行されています。
送金目的の仮想通貨であるため、そのスピードや低コストさが人気を集めています。ビットコインやイーサリアムとならび、国内取引所からも手軽に日本円で購入できる仮想通貨としても有名です。
XRPはこれまで証券性が取り沙汰されており、発行元の「Ripple(リップル)」と「SEC(米証券取引委員会)」が長らく法廷で争っていました。しかし、2025年1月にSECが正式に控訴。XRPの価格は2018年以来となる3ドルを突破しました。
Stacks(STX)
カテゴリー | レイヤー2 |
現在価格 | 1.42ドル |
総供給量 | 1,818,000,000STX |
時価総額 | 約21億ドル |
時価総額ランキング | 56位 |
公式サイト | https://www.stacks.co/ |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC…など |
STXはビットコインにスマートコントラクトの導入を目的としたレイヤー2ブロックチェーンの独自トークンです。発行基盤のStacksは独自のコンセンサスアルゴリズム「PoX(Proof of Transfer)」を採用しており、ビットコインと連動することでトランザクションの検証作業を行っています。
STXはマイナー報酬やステーキングなど、ネットワーク上におけるネイティブトークンとして機能。2024年10月には大型アップデート「Nakamoto」が実施され、仮想通貨業界からの注目が集まりました。
2024年4月、STXの価格は過去最高値となる約3.6ドルに到達。その後、一旦下落を見せていますが、Nakamotoアップデートの後から価格を上昇させ、一時的に2.7ドルまでの回復を見せました。
Hedera(HBAR)
カテゴリー | プラットフォーム |
現在価格 | 0.3325ドル |
最大供給量 | 50,000,000,000 HBAR |
時価総額 | 約127億ドル |
時価総額ランキング | 16位 |
公式サイト | https://hedera.com/ |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC…など |
HBARはDApps開発に特化した分散型台帳技術プラットフォームが発行する独自トークンです。Hederaは独自のハッシュグラフコンセンサスを用いており、高い処理能力と少ない消費電力を実現しています。
また、GoogleやIBMなどのテクノロジー企業が運営に参画していることでも注目。ユーティリティ機能を持つHBARはネットワーク上の手数料支払いのほか、ステーキングによるネットワーク保護に活用されます。
HBARは2021年の年初から高騰を見せ始め、9月に過去最高値となる約0.5ドルを記録。その後は大きく価格を下落させるも、直近で価格を3ドル台にまで回復させています。
NEAR Protocol(NEAR)
カテゴリー | レイヤー1 |
現在価格 | 5.04ドル |
最大供給量 | 上限なし |
時価総額 | 約59億ドル |
時価総額ランキング | 27位 |
公式サイト | https://near.org/ |
購入できる取引所 | Bitget・MEXC…など |
NEARは「イーサリアムキラー」として名高いブロックチェーンの独自トークンです。NEAR Protocolは複数のチェーンで分散かつ並行してトランザクション処理を行う「シャーディング」を導入。イーサリアムと互換性を持っており、複数チェーンとの相互運用性の実現を目指しています。
NEARはネットワーク手数料の支払いやステーキングなどに活用。また、ガバナンストークンとしても機能しており、プラットフォームの提案に関する投票に参加できる権利を持ち合わせています。
2021年の仮想通貨バブルをきっかけにNEARは価格高騰しており、2022年1月は一時的に20ドルを突破。以降は1ドル付近まで価格を落とすも、直近で約5ドルまでの回復を見せています。
Ondo(ONDO)
カテゴリー | RWA |
現在価格 | 1.39ドル |
総供給量 | 10,000,000,000ONDO |
時価総額 | 約43億ドル |
時価総額ランキング | 33位 |
公式サイト | https://ondo.foundation/ |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC…など |
ONDOは機関投資家向けの金融商品への手軽な投資機会提供を目指すプロトコルが発行する独自トークンです。発行基盤のOndo Financeは、債券や米国債などのRWA(現実資産)をトークン化し、ブロックチェーン上で誰でも手軽に取引できる環境の構築を進めています。
ONDOはプロトコルにおけるガバナンストークンとして機能。トークン保有者はプロトコルでの手数料や利益分配、新たなトークン導入などの意思決定に参加できます。
2024年6月に1.4ドルを突破し、一旦ピークを迎えたONDOはその後、0.5ドル付近まで下落。12月に入ると価格は右肩上がりに上昇し、過去最高値となる2ドルを突破しました。
Injective(INJ)
カテゴリー | レイヤー1 |
現在価格 | 21.14ドル |
総供給量 | 上限なし |
時価総額 | 約20億ドル |
時価総額ランキング | 57位 |
公式サイト | https://injective.com/ |
購入できる取引所 | Bybit・Bitget・MEXC…など |
INJはDeFiのDApps構築を目的として設計されたレイヤー1ブロックチェーンが発行する独自トークンです。
Injectiveはクロスチェーンに対応しており、各チェーンでのスムーズなトークン転送が可能。その特徴から、デリバティブに特化したDEXのほか、NFTマーケットプレイスがネットワーク上で立ち上がっています。
INJはネットワーク上の手数料支払いやステーキング、ガバナンスとして活用。トークンは定期的にバーン(燃焼)されており、市場におけるトークンの希少性や価格の安定を図る仕組みが採用されています。
2023年9月までは大きな価格変動が見られなかったものの、その後一気に価格が上昇。2024年3月には50ドルに迫る勢いを見せましたが、現状は20ドル付近の価格帯で落ち着いています。
アメリカ産の仮想通貨が今熱い理由とは?
それぞれの仮想通貨が注目を集めるのはもちろんですが、アメリカ産の仮想通貨が今支持を集めているのには「アメリカの仮想通貨事情」が大きく絡んでいます。その主な要因となるのが、以下の3つです。
トランプ政権による規制緩和への期待感
アメリカ産仮想通貨が熱い理由の1つ目が、トランプ政権による仮想通貨規制緩和への期待です。
トランプ大統領は自身が「仮想通貨大統領」になるとまで発言しており、アメリカを仮想通貨大国に押し上げようとしています。彼は米大統領選挙期間中、以下のような仮想通貨に関する公約を掲げました。
トランプ大統領の掲げた主な公約
- 戦略的なビットコイン準備金の創設
- 銀行に仮想通貨取引と保有を許可
- 仮想通貨に関する評議会の新設
米大統領就任後初となる大統領令では、仮想通貨に関する署名は行われていません。しかし、市場からは依然として公約の実現、その先に待っている規制緩和へ期待が向けられています。
また、SEC(米証券取引委員会)の動向も注目されています。これまで仮想通貨に否定的であったゲイリー・ゲンスラー委員長が退任。次の委員長として仮想通貨推進派のポール・アトキンス氏が指名されたことで、規制緩和の実現がより現実味を帯びてきました。
現時点の材料からは、トランプ政権がこれ以上仮想通貨規制を強化する可能性が低いと見られています。この市場の期待感が反映される形で、アメリカ産仮想通貨の資金流入につながっている可能性があります。
アメリカ産仮想通貨の課税撤廃の可能性
アメリカ産仮想通貨が熱い理由の2つ目が、アメリカ産仮想通貨の課税撤廃の可能性です。
トランプ大統領は自身の政権で、Cardano(ADA)やAlgorand(ALGO)、XRP(XRP)など米国企業が発行する仮想通貨の課税を撤廃する計画を検討しています。
現状水面下で動いている計画ですが、仮想通貨発行企業はアメリカでの登録が義務付けられるとのこと。しかし、既存の仮想通貨企業は米国に移転することで免税措置の対象になる予定のようです。この動きは、トランプ大統領の「アメリカを仮想通貨大国にする」というビジョンと合致していると言えます。
現状の制度では、アメリカ国民は仮想通貨で得た利益の最大37%が課税されます。ですが、この政策が実現化すれば仮想通貨参入の敷居がさらに低くなり、より市場に資金が流れ込むかもしれません。
DeFiプロジェクト「WLF」の投資拡大
アメリカ産仮想通貨が熱い理由の3つ目が、DeFiプロジェクト「WLF」の投資拡大です。
WLF(ワールド・リバティ・ファイナンシャル)はトランプ大統領とその家族が関与するプロジェクトです。よりオープンな金融システムの構築を目指しており、独自トークン「WLFI」のセールでも注目を集めました。
そんなWLFは、直近で続々とアメリカ産仮想通貨への投資を進めています。WLFがこれまで購入を発表した仮想通貨は以下のとおりです。
購入した仮想通貨 | 購入額 |
---|---|
Ethena(ENA) | 50万ドル相当 |
Ondo(ONDO) | 25万ドル相当 |
Ethereum(ETH) | 1,000万ドル相当 |
Chainlink(LINK) | 100万ドル相当 |
Aave(AAVE) | 100万ドル相当 |
またWLFは上記とは別に、トランプ氏が米大統領に就任する前に1億ドル以上のアメリカ産仮想通貨を購入。この購入にはイーサリアムのほか、ラップドビットコインなどの仮想通貨が含まれています。
WLFによる積極的な仮想通貨投資は、トランプ政権による仮想通貨大国の実現を見越してのものでしょう。こうした投資の動きは、既存の投資家に対してアメリカ産仮想通貨をアピールする要素と言えます。
アメリカ産の仮想通貨の買い方|購入方法
アメリカ産仮想通貨の購入手順は以下のとおりです。多くの仮想通貨は海外取引所でしか取り扱っていないため、ぜひ手順を参考にして仮想通貨の送金や購入を進めてください。
アメリカ産の仮想通貨購入手順
- 国内取引所の無料口座開設
- 国内取引所でXRPを購入
- 海外取引所の無料口座開設
- 海外取引所へXRPを送金
- XRPでUSDTを購入
- USDTで仮想通貨を購入
1:国内取引所の無料口座開設
まずは、国内取引所の口座開設からです。ジナコインでは以下の国内取引所をおすすめしています。取引所の利用自体が初めてな方は、シンプルに扱えるコインチェックを選んでみましょう。
おすすめ国内仮想通貨取引所
- GMOコイン
GMOコインは、手数料の安さと取扱銘柄の豊富さで定評のある国内取引所です。特に仮想通貨の送金手数料が無料であるため、海外仮想通貨取引所やMetaMask(メタマスク)などへの送金におすすめです。 - コインチェック
コインチェックは国内でもトップクラスのユーザー数を持つ仮想通貨取引所です。仮想通貨の売買手数料が無料で、積立やレンディングなど豊富なサービスを提供しています。特にスマホアプリの操作性やデザインが高評価で、仮想通貨初心者におすすめの取引所です。 - bitFlyer
bitFlyerは、国内最大級のビットコイン取引量を誇る国内取引所です。ビットコインが貯まるクレジットカードや、Vポイント(旧Tポイント)をビットコインに交換できるサービスが評判です。さらに、少額から仮想通貨を手数料無料で購入できる点も魅力です。
国内取引所は、トラベルルールの影響で海外取引所との送金が制限される場合があります。そんなときは、メタマスクなどのプライベートウォレットを経由すれば問題ありません。
具体的な口座開設手順・使い方などは下記記事を参照してください。
関連:コインチェックの口座開設方法から使い方まで完全解説
関連:GMOコインの口座開設方法から使い方まで完全解説
2:国内取引所でXRPを購入
アメリカ産仮想通貨購入の元手通貨として、XRPの購入がおすすめです。XRPは送金手数料が安く、他の仮想通貨と比較しても圧倒的低コストで送金を進められます。
ジナコインおすすめの国内取引所を利用する方は、以下記事でXRPの購入方法を確認してください。
関連:コインチェックでの仮想通貨の購入方法
関連:GMOコインでの仮想通貨の購入方法
3:海外取引所の無料口座開設
続いて、海外取引所の口座開設を進めます。アメリカ産の仮想通貨であれば、大抵以下のような海外取引所で取り扱われています。
上記取引所の口座開設方法は、ぜひ下記記事を参考にしてください。
関連:Bybit口座開設方法
関連:Bybitの最新ボーナスキャンペーン
関連:Bitget口座開設方法
関連:Bitgetの最新ボーナスキャンペーン
関連:MEXC口座開設方法
関連:MEXCの最新ボーナスキャンペーン
4:海外取引所へXRPを送金
国内取引所で購入したXRPを以下の手順で海外取引所に送金します。
- 海外取引所でXRPのウォレットアドレス・タグ(メモ)を取得
- 国内取引所で海外取引所を宛先として登録
- 国内取引所でXRPの送金作業
- 海外取引所でXRPの入金を確認
海外取引所を利用したXRPの受け取り方法は、ぜひ下記記事を参照してください。
関連:Bybit入金方法
関連:Bitget入金方法
関連:MEXC入金方法
5:XRPでUSDTを購入
海外取引所へ送金したXRPでUSDTを購入します。USDTはドルと価格連動した、海外取引所における基軸通貨です。海外取引所でのアメリカ産仮想通貨を購入する際は、このUSDTの入手が必須です。
海外取引所が提供する現物(スポット)取引、もしくは資産変換などを活用してUSDTを入手してください。
XRPをUSDTへ変換する方法は下記記事を参照してください。
関連:Bybitの使い方
関連:Bitgetの使い方
関連:MEXCの使い方
6:USDTで仮想通貨を購入
最後に、USDTを使ってお目当てのアメリカ産仮想通貨を購入します。各海外取引所でXRPをUSDTに交換した流れで購入を進めれば問題ありません。
詳しい購入手順を知りたい方は、ぜひ下記記事を参照してください。
関連:Bybitで仮想通貨を購入する方法
関連:Bitgetで仮想通貨を購入する方法
関連:MEXCで仮想通貨を購入する方法
アメリカ産の仮想通貨における投資戦略
ここでは、アメリカ産の仮想通貨へ投資する際の戦略を3つ共有します。ぜひ各戦略を参考にしたうえで、今後のアメリカ産仮想通貨への投資を進めてみてください。
分散投資で必ずリスクヘッジを行う
投資戦略の1つ目は、分散投資を進めてリスクヘッジすることです。
単一の仮想通貨に集中して投資している場合、価格変動によって大きく損するケースがあります。一方、複数の仮想通貨に投資を分散してれば、他の仮想通貨の利益で損失分の穴埋めを行うことが可能です。
また、ここでいう分散投資とは、単に仮想通貨銘柄だけでなくカテゴリーの分散も含みます。アメリカ産の仮想通貨という括りに縛られず、多様性のあるポートフォリオを組むのがおすすめです。
トランプ政権の政策動向を確認する
投資戦略の2つ目は、トランプ政権の政策動向を日頃からチェックすることです。
トランプ政権の政策動向は、アメリカ産仮想通貨の価格変動に大きな影響を与えます。例えば、トランプ氏の大統領就任初日における大統領令の署名です。今回のタイミングでは仮想通貨に関する署名が一切行われなかったことから、ビットコインは一時的に価格が反転する場面が見られています。
また、SECが1月21日に仮想通貨の規制を整備する専門チームを立ち上げました。このタイミングではSECがアメリカの仮想通貨ファーストを支持したと捉えられ、ビットコイン価格は上昇に転じています。
上記のような情報収集をしておくことで、市場の方向性を大まかに掴めるようになってきます。トランプ政権の最新の情報を追いかけたい方は、ぜひジナコインのニュース記事にも目を通してみてください。
長期的な視点を持って投資を進める
投資戦略の3つ目は、長期的な視点でアメリカ産仮想通貨へ投資することです。
トランプ氏の大統領就任により、アメリカは仮想通貨ファーストな国に向かいつつあります。同氏の描くビジョンが今後実現化していけば、アメリカ産仮想通貨が長期的な価格上昇を続ける可能性があるでしょう。
また、長期的な目線を持つことは「短期的な下落に左右されない」「頻回な取引が必要ない」「取引手数料や送金手数料などのコストを削減できる」といったメリットにもつながります。
もちろん、アメリカ産仮想通貨が短期間で急騰する可能性も否定できません。長期では現物での投資を進めながら、短期を狙いたい方はぜひ先物取引にもチャレンジしてみてください。
アメリカ産の暗号資産はどれも勢いがあって、つい買いたくなりそうです。とくにトランプ大統領の政策でどれほど暗号資産のし上が上がるのか、たのしみです。
Xアカウント;@CryptoPolynem