巨額のTVLを誇るチェーンでも発展途上のようだ
時価総額11位の暗号資産(仮想通貨)「TRON」に、致命的なゼロデイ脆弱性があり、5億ドル(約700億円)が危険にさらされていたことが明らかになった。見つかったのは2月で、現在は修正済みとのこと。30日にサイバーセキュリティ企業dWallet Labsが公表した。
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この脆弱性により、マルチシグアカウントのどの署名者でも必要閾値に関わらずコントロールを得ることができたという。TRON上のマルチシグを使ったウォレットは、合計5億ドル(約700億円)を保管しており、それら全てが危険にさらされていたという。
この脆弱性は、2月19日にdWallet LabsからTronのバグバウンティプログラムであるHackerOneを通じて報告され、数日以内に修正された。
TRONは、仮想通貨億万長者のJustin Sun氏によって立ち上げられ、2018年にメインネットが公開されたレイヤー1ブロックチェーン。ネイティブトークンはTRX。TVL(Total Value Locked)は約8000億円で、流通量が10兆円を超えるステーブルコインUSDTのほとんどはTRON上で発行されるなど、他のブロックチェーンに比べて、信頼は厚い。
誕生から5年たち、巨額のTVLを誇り、信頼性を重視するステーブルコイン業者からも信頼されているチェーンなので、一見安全そうに見えていた。まだまだブロックチェーンは発展途上のようだ。
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