ステーブルコイン最大手「USDT」を発行するテザーは27日、米国の規制に準拠した新たな米ドル連動型ステーブルコイン「USAT
usa」の正式ローンチを発表した。このトークンは、米国で新たに制定されたステーブルコイン規制枠組みである「GENIUS Act(ジーニアス法)」に準拠し、米国内での運用を目的として設計された「メイド・イン・アメリカ」のデジタル通貨だ。
米国初の連邦規制下ステーブルコイン
今回のローンチは、昨年末に発表されたトークン設計の概要と、元ホワイトハウス暗号資産評議会エグゼクティブディレクターのボー・ハインズ氏のCEO就任発表に続く、正式な市場導入となる。
発行体となるのは、米国初の連邦規制下のステーブルコイン発行者であるアンカレッジデジタル銀行だ。既存のUSDT
USDTがグローバルな運用を続ける一方で、USATは米国市場向けに特化して構築された。国法銀行を通じて発行されることで、米国の機関投資家に対し、信頼性の高いデジタルドルの選択肢が提供されることになる。
資産管理の安全性と透明性を確保するため、キャンター・フィッツジェラルドが指定準備カストディアンおよび優先プライマリーディーラーを務め、初日から準備金の可視化を保証する。同社は、米連邦準備制度理事会(FRB)と直接取引することが認められている24のプライマリーディーラーのひとつで、米トランプ政権で商務長官に就任したハワード・ラトニック氏が率いてきた企業だ。
ローンチの初期段階では、バイビット、クリプト・ドットコム、クラーケンなどで取り扱いが開始される予定だ。
テザーは現在、ドイツや韓国を上回る世界第17位の米国債保有者であり、マクロ経済における重要な役割を担っている。テザー社のパオロ・アルドイーノCEOは、USATが米国市場向けに設計された連邦規制準拠の製品であり、機関投資家に新たな選択肢を提供するものであると述べている。
グローバルで圧倒的シェアを持つ既存のUSDTと、米国内の厳格な規制に対応したUSATを明確に区分けした点は戦略的だ。ジーニアス法準拠かつ国内銀行発行というスキームを整えたことで、米国市場においてテザー社がシェア獲得に挑むための土台が完成したと言えるだろう。
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