XRP現物ETF、ビットコインとイーサリアムに続く可能性
「Ripple(リップル)」の社長であるモニカ・ロング(Monica Long)氏は7日、「Bloomberg(ブルームバーグ)」のインタビューで、XRPの現物ETF(上場投資信託)が近い将来実現すると確信を示した。
ロング氏は、「アメリカからさらに多くの暗号資産(仮想通貨)現物ETFが登場するだろう」と述べ、XRPがビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に次いで現物ETFが承認される可能性が高いと語った。また、彼女は「政権交代により、これらの申請の承認が加速するだろう」とも述べており、仮想通貨市場における規制環境の改善に期待を寄せた。
リップルはこれまで米国証券取引委員会(SEC)との法的な争いに直面してきたが、近年の規制環境の変化とともにその地位は改善されつつある。こうした変化は、XRPのETF実現に向けた追い風となる可能性がある。
リップルのRLUSDステーブルコイン、普及に期待
さらに、ロング氏はリップルが発行した新しいステーブルコイン「Ripple USD(RLUSD)」の普及についても期待を示した。RLUSDは2024年12月にローンチされ、USDTやUSDCなど既存のステーブルコインと同様に法定通貨に価値を連動させる仕組みを持つ。これにより、国際的な送金や決済業務の効率化が期待されている。
ロング氏は、「RLUSDはまもなく、より多くの取引所で利用可能になり、リップルの決済および金融ビジネスの中核となるだろう」と述べている。また、RLUSDはChainlink(チェーンリンク)の技術を採用しており、分散型金融(DeFi)プロトコルにおける実用性を高める取り組みも進行中だ。
XRPの現物ETF実現に向けた動きは、ビットコインやイーサリアムに続く仮想通貨市場の大きな進展として注目される。リップルのRLUSDステーブルコインの利用拡大も業界全体に影響を与える可能性があり、規制環境の改善を背景にさらなる成長が期待される。
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