ブラジル発の米ドル連動ステーブルコイン「USDB」、XRPレジャーで発行

JinaCoin編集部
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画像はBraza Group公式YouTubeより引用

ブラジルの金融機関「Braza Group」が発行、国際決済を支援

ブラジルの金融機関「Braza Group(ブラザ・グループ)」が、米ドルステーブルコイン「USDB」をローンチしたことがわかった。22日、米国のブロックチェーン企業「Ripple(リップル)」の発表によって明らかになった。

USDBは、リップルが支援した分散型レイヤー1ブロックチェーン「XRPレジャー(XRPL)」上に構築されたステーブルコインだ。米国およびブラジルの国債などで100%裏付けられており、定期的な監査を通じて高い透明性が確保されている。これにより、法定通貨の安定性とブロックチェーン技術の利便性を両立し、個人および企業に対して、安全かつ効率的なデジタル決済手段を提供することを目的としている。

発行元であるブラザ・グループは、15年以上の運営実績を持ち、ブラジル中央銀行(BACEN)のデータによると、国内の銀行間取引で第6位の地位にある。2025年4月には、24時間で10億7,900万ドル(約61億ブラジルレアル)に相当する取引を記録している。

同グループは、2025年初頭にはブラジルレアルに連動したステーブルコイン「BBRL」も発行しており、USDBと合わせていずれもXRPレジャー上に展開されている。

同社によると、USDBはすでに機関投資家向けに提供が開始されており、2025年5月からは個人向けアプリ「Braza On(ブラザ・オン)」を通じて一般利用も可能になっている。これにより、従来の金融市場とデジタル市場の間を、安全かつ効率的に接続する新たな手段が提供されることになる。

今回のUSDBの発行は、ブロックチェーン技術が実需に根差した金融商品へと進化している象徴と言える。特にブラジルのような新興市場において、ステーブルコインによる迅速かつ安全な決済手段の需要は高く、今後、同様の事例が世界各地で続く可能性がある。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=5.71レアル)

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