予測市場プラットフォーム「Oracle(オラクル)」7日、BNBチェーン上での予測市場サービス開始を発表した。ユーザーは近日中に、現実世界の事象の結果に対する売買、ナラティブへの投機、市場の集合的な信念の測定を完全にオンチェーンで実行できるようになる予定だ。
注目すべきは、バイナンス創設者のCZ(チャンポン・ジャオ)氏がオラクルの公式Xアカウント( @OracleBNB )をフォローしていることだ。CZ氏は現在も暗号資産業界で大きな影響力を持つキーパーソンであり、同氏のフォローは業界関係者の間でオラクルへの関心を高める要因となっている。
予測市場への機関投資拡大が追い風
このローンチは、予測市場分野への機関投資が急拡大している流れと重なる。同日7日には、米大手証券取引所インターコンチネンタル取引所(ICE)が分散型予測市場プラットフォーム「Polymarket(ポリマーケット)」への最大20億ドル(約3,000億円)の戦略的投資を発表したばかりだ。
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ICEはニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に持つ金融インフラの老舗企業であり、同社による大型投資は予測市場の主流化を象徴する動きとして業界で大きな注目を集めている。この流れを受け、BNBエコシステムでの予測市場展開を目指すオラクルにも期待が高まっている。
オラクルは「これは単なるDeFi機能ではなく、確信・透明性・バイナンス・エコシステム全体のオープンアクセスに基づく集合的センチメントを提供する、新しいレイヤーのマーケット・インテリジェンス」と位置づけている。