南米「ヌーバンク」、USDC保有者に年率4%の報酬プログラムを開始

ヤマダケイスケ
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ヌーバンククリプトユーザー対象、アプリから参加可能

南米最大規模のフィンテック企業「Nubank(ヌーバンク)」は14日、暗号資産(仮想通貨)「USDC」を保有する「Nubank  Crypto(ヌーバンククリプト)」の全ユーザーに対し、報酬プログラムを提供すると発表した。

ヌーバンククリプトは、仮想通貨の管理機能を統合したサービスだ。2024年5月23日には、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)ソラナ(SOL)の送受信機能を追加した。また同年11月12日には、割引レートで仮想通貨を直接交換できる「スワップ機能」を統合。この機能では、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、ユニスワップ(UNI)の4種類の仮想通貨をUSDCと交換することが可能だ。

今回の報酬プログラムでは、10 USDC以上を保有するヌーバンククリプトユーザーに対し、年率4%の固定レート報酬が毎日付与される。この仕組みは、昨年に一部のユーザーを対象に変動レート制をテストするパイロットプログラムが実施された後に決定されたものだ。

ユーザーはヌーバンクアプリ内の仮想通貨ウォレットから報酬プログラムへの参加登録を行う必要がある。また、報酬プログラムの開始や停止はいつでも簡単に設定できる。

ヌーバンクがこの報酬プログラムを導入した背景には、USDCの需要拡大があると考えられる。2024年、ヌーバンクユーザーのUSDC保有量は10倍に急増し、現在ではヌーバンククリプトユーザーの30%がポートフォリオにUSDCを組み込んでいる状況だ。

さらに、ヌーバンククリプトの新規ユーザーの50%以上が、最初の仮想通貨としてUSDCを選んでいるという。こうした背景からも、ヌーバンクユーザーはすでにUSDCを信頼性の高い選択肢として認識していることがわかる。

ヌーバンクの今回の取り組みは、ユーザー基盤の拡大に寄与する要因となるはずだ。今回の報酬プログラムの提供がどのようにユーザーや仮想通貨市場に影響していくのか、今後の動向にも注目したい。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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