DCGは、約2200億円の債務に四苦八苦
暗号市産(仮想通貨)業界で最大規模のコングロマリット企業Digital Currency Group(DCG)は9日、倒産した子会社Genesis Capital(ジェネシス・キャピタル)への債務の借り換えと成長資金の調達のために、資本提供者と協議していると発表した。

出典:DCGUpdate
1月に裁判所に提出された資料によると、DCGはその子会社Genesisに約2200億円の借金を負っており、今月返済期限のものが約800億円、2032年6月返済期限のものが約1400億円となる。DCGは、Genesisの破産手続きにおいて「さらなる財務の柔軟性」を得ることが目的だと述べている。
DCGの子会社であるGenesis Capitalは、TerraやFTXの崩壊により大きな打撃を受け、破産手続きに入ることになった。Genesisは、破産したヘッジファンドのThree Arrows Capitalへの約3200億円が貸し倒れたほか、これまた破産したFTXから会社の資金を引き出せなくなったことが決め手となり破産した。
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FTXが2022年11月に破産手続きに入った直後、Genesisは融資部門の出金停止を余儀なくされたが、その主要顧客は、ウィンクルボス兄弟が運営する暗号資産取引所Geminiであった。Gemini(ジェミナイ)は顧客のお金を集めてGenesisに運用を任せる「Gemini Earn」というサービスを提供していたが、顧客に資産を返せなくなった形だ。窮地に陥ったウィンクルボス兄弟は、Genesisだけでなく親会社であるDCGにも責任があるとして訴訟を起こしている。
DCGは、傘下に仮想通貨取引所Luno、ビットコインマイニング会社Foundry、Coindesk、そしてGrayscale Investmentsを抱えるほか、200以上の仮想通貨プロジェクトに投資しており、資産運用総額は5兆円を超えている。もしDCGがつぶれてしまったら、暗号資産業界への大打撃は必至だ。
今回の「資本提供者」との協議はうまくいくのだろうか?今後の展開が見逃せない。