ビットコイン保有総額6兆円超、独自指標「BTC Yield KPI」も高水準
米国のソフトウェア企業「Microstrategy(マイクロストラテジー)」は23日、12月16日から22日にかけて5,262ビットコイン(BTC)を約5.61億ドル(約881億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は444,262 BTCに達し、評価額は驚異の約6.5兆円にのぼる。
今回の購入価格は1ビットコインあたり約106,662ドルで、これによりマイクロストラテジーのビットコイン平均取得価格は1BTCあたり約62,257ドルとなった。
購入資金は、10月30日に締結された株式販売契約を通じて調達された収益を活用。同社は12月16日から22日に約131万株のクラスA普通株式を売却し、約5.61億ドル(約881億円)を調達した。契約では最大で210億ドル(約3.1兆円)の株式販売が可能で、12月23日時点で残り約70.8億ドル(約1.1兆円)が残っている。
マイクロストラテジーは、ビットコイン購入戦略の成果を測定するための独自指標「BTC Yield KPI(ビットコイン利回りKPI)」を導入している。この指標は、ビットコイン保有量と株式の想定希薄化後発行済株式数の比率変化を示すものであり、株主価値の向上にどの程度寄与しているかを示すものだ。最新の発表によれば、2024年第4四半期のビットコイン利回りKPIは47.4%、年初からは73.7%に達しており、同社の戦略が高い成果を上げていることが確認された。
同社は今後もビットコインの積極的な購入を継続する方針を示しており、その動向は暗号資産(仮想通貨)市場全体にも影響を及ぼすものとみられる。
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