NFTマーケットプレイスのMagic Eden(マジックエデン)が、ビットコイン
BTCおよびEVM対応のマーケットプレイス、マルチチェーンウォレットの提供を終了する見通しだと、Blockspaceが26日、関係者の話として報じた。関係者によると、マジックエデンは早ければ27日にも閉鎖を発表する予定で、3月第1週にビットコインおよびEVMマーケットプレイスを停止する。
予測市場などの「クリプトエンターテインメント」路線へ転換
CEOのジャック・ルー氏は、NFTマーケットプレイスから予測市場などを含む「クリプトエンターテインメント」路線への転換を打ち出している。今回のビットコインおよびEVM対応マーケットプレイスの閉鎖とウォレット終了は、この戦略転換を具体化する動きとみられている。
マルチチェーンウォレットは3月中旬にエクスポート専用モードへ移行し、4月上旬に完全終了する予定で、ソラナ
SOLのNFTおよび資産のサポートは継続するという。
マジックエデンは2021年9月、ソラナ特化のNFTマーケットプレイスとして創業した。数ヶ月でソラナNFT取引量の90%超を獲得し、パラダイムやセコイア・キャピタルなど有力VCの支援を受けて急成長した。2022年6月のシリーズBでは1億3,000万ドルを調達し、評価額は16億ドルに達した。
同社は2023年3月、ビットコインNFT規格「Ordinals(オーディナルズ)」対応のマーケットプレイスを開設した。開設からわずか1週間で取引量の過半数を獲得し、ピーク時にはビットコイン・オーディナルズおよびRunes(ルーンズ)の取引量の約80%を占有していた。2024年中頃にはBlur(ブラー、
BLUR)やOpenSea(オープンシー)などのNFTマーケットプレイスの取引量を上回り、月間取引量で世界最大となった。同年3月の月間取引量は7億3,400万ドルを記録している。
同社は2024年1月、ソラナ、ビットコイン、イーサリアム
ETH、ポリゴン
POLに対応するマルチチェーンウォレットの提供も開始した。アンドロイド版アプリのダウンロード数は10万を超えている。
今回の閉鎖により、かつて同社のマーケットプレイス取引の70%を占めたビットコインNFT市場から全面的に撤退する形となる。マジックエデンは創業の原点であるソラナを基盤に、NFT取引からトークン取引やエンターテインメント事業へと方向転換をする構えだ。
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