ETFアナリスト、ライトコインETFが承認間近と予測|証券性の指摘なし

ヤマダケイスケ
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ソラナ・XRPを差し置き、ライトコインが承認されるか?

「Bloomberg(ブルームバーグ)」のETF(上場投資信託)アナリストであるジェームズ・セイファート氏が17日、ライトコインETFの承認が近いと公式Xで予測。すでにETF申請されているSolana(ソラナ)XRPよりも、先にETF承認される可能性が高いと発言して話題を集めている。

ライトコインETFは2024年10月15日、オーストラリアの暗号資産(仮想通貨)投資企業「Canary Capital(カナリーキャピタル)」によってSEC(米証券取引委員会)に最初の申請が行われた。その後2025年1月15日に、カナリーキャピタルは修正版のETF申請書(S-1)を提出し、現在、承認プロセスが進行中だ。

セイファート氏は16日のX投稿で、このS-1修正版提出を共有し、「この動きがSECの申請関与を示唆している可能性がある」と述べつつ、重要な手続きである「19b-4」がまだ提出されていない点を指摘した。19b-4は、ETF承認プロセスを本格化させるためにSECに提出される必要がある文書で、これが提出されると審査スケジュールが正式に開始される。

さらに、17日には「The ETF Store(ザ・ETFストア)」の代表ネイト・ジェラチ氏が、「Nasdaq(ナスダック)」がカナリーキャピタルのライトコインETFの19b-4を提出したことに関する投稿を行った。この投稿を引用する形で、セイファート氏は「SECがライトコインETFを承認するか、数週間以内に明らかになるだろう」と反応した。

セイファート氏は、ライトコインが他の仮想通貨ETFと比較して承認が近いと予測する理由について説明している。同氏は、ライトコインがこれまでSECから「証券」であるとの指摘を受けていない点を挙げ、規制上の障害が少ないと指摘。一方、ソラナやXRPについては、SECがその証券性を巡って議論を続けており、法的な不確実性が依然として存在すると述べた。

ただし、同氏はソラナやXRPについても「ETF承認は『いつ』になるかの問題で、『承認されるかどうか』の問題ではない」とし、これらの通貨についても承認が進む見込みであるとしている。

現物ETFの承認は、仮想通貨市場全体にとって重要なマイルストーンとして認識されている。ライトコインETFが他の仮想通貨ETFを差し置いて承認を決めるかどうかは、今後の仮想通貨業界における注目ポイントだと言えるだろう。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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