仮想通貨チャート分析
リップル(XRP):中期的上昇トレンド成立、「買い」目線

リップル(XRP)は昨日(19日)、SECとの裁判に勝利したという宣言を受け11%以上の上昇を見せた。現状、4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドを突き抜けているため、今後上昇の押し目形成の値動きになると思われる。
しかし、2.4764ドルをサポートとした値動きとなっているため、短期的にさらに上昇を期待するトレーダーが一定数いると解釈できる。そのため、直近ではファンダメンタルズ要因が原因でさらに上昇する可能性は否定できない。

テクニカル分析的には4時間足レベルで上昇トレンドが成立していると判断できるため、今後価格が4時間足中期HMA(1時間足長期HMA)もしくは日足短期HMAまで近づく押し目形成の値動き後上昇を再開すると推測する。
上記条件が成立し上昇が再開された場合は2.6448ドル付近までの上昇が期待できると予測する。
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ビットコイン(BTC):短期レンジ上限突破、中期的な「強気相場」突入か

ビットコイン(BTC)はFOMCがほぼ予定通りだったことを受けての上昇も加わり、短期的レンジ上限ライン(85,351.06ドル付近)を突破した状態だ。
現状4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドに価格が到達しているため反発の値動きとなっているが、85,351.06ドル付近をサポートとして1時間足中期HMA付近まで押し目を形成し上昇の値動きとなった場合は短期・中期で「強気相場」に突入したと判断できるだろう。
ただし、1時間足中期HMAを起点に上昇した場合は4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドとの距離が近過ぎるため、テクニカル分析的には大きな上昇は期待できないと思われる。

中期的には現状「買われすぎ」と判断できるため、4時間足中期HMA(1時間足長期HMA)まで価格が戻る値動きとなると予測する。
4時間足中期HMAまで価格が戻り中期的な押し目形成後上昇に転じた場合、上昇余力は十分にあると思われるため、今回の高値(87,410.41ドル)を突破し92,877.70ドル付近までの上昇が期待できるだろう。
イーサリアム(ETH):短中期上昇トレンドの可能性大

イーサリアム(ETH)は昨日(19日)のFOMCの結果の影響で短期的レンジ上限(1,961.16ドル付近)と下落の始点だった1,992.85ドルを上抜けした。
現在、4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドを価格が突き抜けているため、戻りの値動きとなっているが、今後1,992.85ドルから1,961.16ドルの価格帯を下限としつつ、1時間足長期HMAを起点に上昇の値動きとなった場合、短中期的には2,149.01ドル付近までの上昇が期待できる。

ただし、長期的には日足長期HMAが価格上部にあることから下落に転じやすい相場状態であることを認識しなければいけない。
そのため、中期的には今後2149.01ドル、2,322.92ドル、2,535.18ドルなど意識されるラインでの値動きに注目し、短期的には各ラインを突破だけでなく上昇のダウ理論確定後に「買い」を選択するなど慎重な対応が続くと推測する。
カルダノ(ADA):0.76ドルを突破するかが今後の焦点

カルダノ(ADA)は昨日(19日)日足中期HMAを上抜けする値動きを見せたが、強い上昇とはならず、1時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドで反発した。
しかし、日足中期HMAをサポートとした値動きとなっているため上昇圧はまだ残っていると推測できる。

今後4時間足長期HMAを上抜けし、レンジ上限ライン(0.7622ドル付近)を突破すれば短中期的に「強気相場」となる可能性が高い。しかし、4時間足長期HMA直上には4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドがスクイーズ状態で控えているため、上昇するためには、4時間足ボリンジャーバンドを押し上げエクスパンションさせる勢いが必要と推測する。
上記条件が整えば短期的には0.8223ドル付近までの上昇が期待でき、中期的には日足長期HMA直下付近までの上昇を視野に入れることができるだろう。
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使用インジケーター
- HMA(ハル移動平均線):短期(20)、中期(80)、長期(320)
- ボリンジャーバンド:期間50、偏差2.5
- MACD:12、26、9
- ライン
- 日足:黄色
- 4時間足:オレンジ
- 1時間足:紫