ビットコイン10万ドル再到達 仮想通貨チャート分析:ビットコイン、イーサリアム、リップル、シンボル

廣野倭佳菜
21 Min Read

ビットコイン(BTC)価格分析

BTCUSD(ビットコイン/ドル)-1day(日足)2024年12月07日
BTCUSD-1day

ビットコインは、6日金曜日、2.88%上昇し、再度100,000ドル到達に成功した。最高で101,912.64ドルをつけ、現在も100,000ドル付近で価格を維持しようとする動きを見せている。5日木曜日には、一時上昇平行チャネルを下抜ける場面があったため、下落相場に転じる展開が懸念されていた。しかし、昨日の値動きで否定され、価格は上昇し、再び上昇トレンドを形成している。

BTCUSD(ビットコイン/ドル)-4hour(4時間足)2024年12月07日
BTCUSD-4hour

4時間足では、短期移動平均線と中期移動平均線、月足レベル三角持ち合い、という3つのサポートが重なる97,000ドル付近で抵抗されたことが確認できる。今後の値動きとしては、ローソク足は順調に平行線内を推移すると考えられる。平行チャネルを用いた分析では、年内までに価格は106,000ドル付近から最高で115,000ドルまで到達する可能性がある。

イーサリアム(ETH)価格分析

ERHUSD(イーサリアム/ドル)-1day(日足)2024年12月07日
ETHUSD-1day

イーサリアムは、昨日の取引で前日比+5.64%で一時4000ドルを突破した。最高値は4087.73ドルを付け、終値は3998.87ドルだった。イーサリアム相場は非常に好調で、底堅い値動きが続いている。

5日、イーサリアム現物ETFに過去最大の流入があったことが報告され、4億2850万ドル(約642億7500万円、1ドル=150円換算)の流入を記録した。またファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)が発表した。データによると、過去5日間でイーサリアムETFには約8億ドル(約1200億円)の純流入があった。

ETHUSD(イーサリアム/ドル)-4hour(4時間足)2024年12月07日
ETHUSD-4hour

4時間足では、一時上昇平行チャネルをローソク足実体で上抜ける場面があったことが確認できる。その後抵抗されたが、今後4000ドルがサポートとして機能して価格を維持する可能性が高いと推測される。反発が大きかった場合にも、月足レベルの三角持ち合いや移動平均線など、複数のサポートが控えているため、チャネル内でサポートされる確率が高いと推測される。

イーサリアムは現在、月足レベルの三角持ち合いを上抜けている状態だ。週末の取引終了後にどこでローソク足が確定されるのかに注目が集まっており、今後の動きを左右しそうだ。

価格が4000ドルを超えた現在、2021年11月に記録された史上最高値の4868ドルまで到達する時期はそう遠くはないかもしれない。

リップル(XRP)価格分析

XRPUSD(リップル/ドル)-1day(日足)2024年12月07日
XRPUSD-1day

リップルは前日比8.17%上昇し再び2017年最高値付近までの価格に到達した。最高で2.467ドル付近をつけ、2.430ドル付近で取引を終了した。

リップル社CTOのデイビッド・シュワルツ氏は、「年末までにリップル社のステーブルコインを発売するという目標にまだ期待感を持っている」と金曜日プラハで開催されたThe Blockのエマージェンス会議で語った。リップル社はリップルUSD(RLUSD)のテストを今年8月に開始している。また、一部で12月4日に同コインが発売されるとの憶測が広がっていたことに対して、リップル社はTwitterで、ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)と密接に協力し、最終的な承認を得てから発売を進める姿勢を強調した。同氏は、リップル社が年末までに同コインのローンチ目標を達成することに楽観的であるが、「クリスマスなどのホリデーシーズンによって、打ち上げに日延が発生するかもしれない」とも述べた。実際に同コインが発売されればリップルも影響を受けて大きく上昇すると考えられる。

XRPUSD(リップル/ドル)-4hour(4時間足)2024年12月07日

4時間足では、安値の切り下げによって発生する右肩下がりの弱気三角持ち合いを形成していたが、これを明確にブレイクアップした。週末の取引では、2.50ドル付近が意識されやすいと推測され、水平線付近でのプライスアクションに注目が集まっている。売り圧力が強まった場合は、再度2.2ドル付近の抵抗線でサポートされる可能性が高いと予測される。上昇を続けた場合は、三角持ち合いを形成した高値の2.90ドル付近まで上昇する可能性があるだろう。2017年の高値付近で、底固めを行う相場を形成した後は、史上最高値の3.317ドルまで上昇していく可能性が現実味を帯びてくると推測される。

しかし、依然として日足ではローソク足と移動平均線の乖離幅が大きく、しばらくは調整相場やレンジ相場を形成しやすい環境である。

シンボル(XYM)価格分析

XYMUSD(シンボル/ドル)-1day(日足)2024年12月07日
XYMUSD-1day

シンボルは、前日比+0.47%であまり変化のない相場となった。移動平均線はパーフェクトオーダーを形成し、密集から拡散に向けて広がりを見せている状態だ。RSIは75から80付近で頭打ちになっている状況が続いている。またMACDはダイバージェンスを引き起こそうとしている状態で調整相場やレンジを引き起こしやすい環境になっていることが確認できる。

XYMUSD(シンボル/ドル)-4hour(4時間足)2024年12月07日

4時間足では、上昇平行チャネルの傾きを昨日の相場分析から少し修正した。現在、修正後の上昇平行チャネルの下限線でレンジ相場を形成している。わずかに平行線から下抜けた付近で推移しているため、近日中の値動きでさらに下落してチャネルを明確に下抜けるのか、あるいはチャネル内に戻されるのかに注目が高まりそうだ。直近の相場が今後の相場を左右しそうな場面に差し掛かっている。下抜けた場合は、前回安値の0.0275ドル付近で再度サポートされる可能性が高いと推測される。

関連チャート分析ツール「トレーディングビュー」の使い方
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使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):赤 
    • 中期(50日):黄
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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