サークル、USDC流通量が前年比78%増加=2024年成長報告

ヤマダケイスケ
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDCが急成長を続けている要因とは?

米フィンテック企業「Circle(サークル)」は14日、2024年のUSDC年間成長報告を発表。USDCの流通量は前年比で78%増加し、他の主要ステーブルコインを上回る成長率を記録したことが明らかになった。

サークルの年間成長報告によると、USDCの月間取引量が2024年11月だけで1兆ドルに到達。また、2020年1月から2024年11月末までの総取引量は18兆ドル以上を記録したという。この記録は、世界中の企業やブロックチェーンネットワークによるUSDCの採用が加速していることを示している。

また、USDCの利用基盤も急速に拡大している。デジタル資産取引所、銀行、ウォレットの普及などを背景として、USDCはすでに5億人を超えるエンドユーザーのウォレット製品にアクセス可能となっているという。暗号資産(仮想通貨)市場だけでなく、世界中の決済アプリケーションでもUSDCが重要な役割を果たしている。

このUSDCの急成長を支える要因として、金融システムのオープン化に対する期待が挙げられる。企業による迅速な支払いインフラを求める声が高まる中、USDCはそのニーズに応える存在と言えるだろう。すでに発展途上国ではデジタル決済への移行が進んでおり、USDCが新たな決済手段として注目を集めている。

サークルはUSDCの採用や有用性を加速させるための要素として、法律と規制の明確化、ブロックチェーンネットワークの進化、そして優れたユーザーエクスペリエンスの提供を挙げた。特に、ステーブルコインに関する各国の法整備や既存の金融機関との連携強化といった今後の動きは、USDCをよりグローバルな価値交換手段へと押し上げる可能性がある。

サークルの共同創業者ジェレミー・アレール氏は、「私たちは、摩擦のない価値交換を通じて世界経済の繁栄を高めるという使命を果たしている」とコメント。USDCを活用した世界経済の発展に尽力する姿勢を見せている。

ステーブルコインは今や、既存の金融システムとデジタル資産の橋渡し役として一般認知されつつある。その中でも、USDCの急成長はめざましい。USDCがライバルとなる他のステーブルコインに対して優位性を維持し続けられるか、今後もサークルやUSDCの動向に注目していきたい。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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