- ビットコイン(BTC):1時間足中期HMA付近で押し目形成できるかが焦点
- イーサリアム(ETH):日足中期HMAを支えに押し目形成となるか注目
- リップル(XRP):日足雲内での攻防続く、雲抜けを見極めたい
- ソラナ(SOL):前回高値159ドル突破でトレンド再開の可能性
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足中期HMA付近で押し目を形成
- 1時間足短期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 110,400ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点の直近安値
ビットコイン(BTC)は現在、108,930ドル付近を推移している。前日、米雇用統計の発表を受けた強い買い圧力により、1時間足長期HMAを上抜けし、109,000ドル台を突破した。これにより、直近では1時間足・4時間足・日足の各時間軸で重要なHMAを上抜けしており、テクニカル的には上昇の勢いが強い状態といえる。
現在短期的に下落しているが、この値動きは短期的な押し目形成の値動きの可能性が高い。そのため、今後1時間足中期HMA付近でサポートされ押し目を確認できれば、短期的には110,400ドル付近までの上昇が視野に入る展開となる。
一方で、今回の上昇局面では4時間足ボリンジャーバンドに価格が到達したにもかかわらず、バンドの拡大(エクスパンション)が確認できなかった点には注意が必要だ。もし次の上昇局面でもエクスパンションが見られない場合は、上昇の勢いが一時的に鈍化し、深めの押し目を形成する可能性もある。したがって、エントリー後はボリンジャーバンドの動きにも注目し、無理な引っ張りは避け、早めの利益確定を視野に入れる戦略が有効となるだろう。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足中期HMAを一旦下抜け
- 日足中期HMAを割らない状態で1時間足中期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2,680ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直下もしくは直近安値
イーサリアム(ETH)は現在、2,560ドル付近を推移している。昨日は米経済指標の影響を受けた買い優勢の展開となり、1時間足長期HMAを上抜けたのち、日足中期HMAをも明確に突破した。この動きにより、日足レベルでも上昇トレンド転換の可能性が高まっている。
現状では4時間足ボリンジャーバンドがエクスパンションを示しており、上昇トレンドが始まる構図といえるが、アッパーバンドを大きく突き抜けたことから、短期的な過熱感も否めない。また、1時間足中期HMA(=4時間足短期HMA)が上昇に有利な形を作っていない点も気がかりである。具体的には、同HMAは前回波形より上で波を形成できておらず、上昇傾向が継続するには押し目形成が必要と考えられる。
今後、1時間足中期HMAを一度下抜けし、なおかつ日足中期HMAを下回らない状態で再び1時間足中期HMAを上抜けした場合、上昇の勢いが再点火され、短期的には2,680ドル付近までの上昇が期待できる展開となるだろう。
このような展開となれば、さらなる買い圧力が加わり、中長期的には日足ボリンジャーバンドアッパーバンドが意識される2,800ドル付近までの上昇も視野に入る。ただし、現時点では短期的な調整局面と見られるため、焦らずに押し目の形成を見極めたうえでのエントリーが望ましい。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 一旦1時間足中期HMAを下抜け
- 1時間足長期HMAを下回らない状態で1時間足中期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 日足長期HMA付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直下もしくは直近安値
リップル(XRP)は現在、2.240ドル付近を推移している。昨日の米雇用統計発表後、短期的な買いが入り、1時間足長期HMAを上抜ける上昇を見せた。しかしながら、その後は4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドに到達したことで反落し、現在は日足一目均衡表雲下端を上限とする調整局面に入っている。
注目すべきは、1時間足中期HMA(=4時間足短期HMA)の波形が、前回の高値を更新できていないことである。この状態は上昇に有利な波形ではなく、ロングポジションを積極的にとるにはやや不安が残る。ただし、中長期のトレンドは上向きであるため、今後の動き次第では再度買い優勢の展開になる可能性もある。
具体的には、一旦1時間足中期HMAを下抜けた後、1時間足長期HMAを割り込まずに反転し、再び1時間足中期HMAを上抜ける形となれば、短期的に日足長期HMA付近(2.33〜2.36ドル)までの上昇を狙える。もっとも、現在の価格帯は日足一目均衡表雲内に位置しており、方向感に乏しい不安定な相場環境であることから、ポジションを持つ場合は十分なリスク管理が必要だ。
さらに長期的に見た場合、今回の上昇が継続するかどうかは、日足長期HMA(2.36ドル前後)を価格が明確に突破できるかどうかがカギとなるだろう。突破に失敗した場合は、雲内での持ち合い継続が想定され、再び押し戻される展開にも注意したい。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMAを割らない状態で1時間足中期HMAを下抜け
- 1時間足中期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 159ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足中期HMA直下もしくは直近安値
ソラナ(SOL)は現在、153.8ドル付近を推移している。昨日の米雇用統計発表を契機に買いが強まり、1時間足長期HMAを上抜けする上昇を見せた。この動きにより、テクニカル的には日足ベースでの上昇傾向が明確になりつつある。
一方で、短期的には1時間足中期HMAの波形が上昇に有利な形を作っておらず、前回の高値を更新する波が形成されていない。このため、現時点では上昇再開と断定するには早く、押し目形成の調整が必要な局面と考えられる。
今後の注目は、1時間足長期HMAを下回らない状態で、1時間足中期HMAを一度下抜けし、その後再度上抜けする値動きが見られるかどうかである。このような展開が確認できれば、短期的には前回高値の159ドル付近までの上昇が視野に入るだろう。
さらに、中長期的な視点では、159ドルラインを明確に上抜けした場合、次のターゲットとして168ドル付近が意識されやすくなる。日足一目均衡表雲の上限が控えていることからも、159ドル突破が継続上昇の鍵を握る重要な節目といえるだろう。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7