BNBチェーンは27日、第33回目となる四半期ごとのBNBトークンバーン（焼却）を完了したと発表した。今回のバーンでは、合計1,441,281 BNB（約1,848億円相当）がバーンされた。これにより、バーン後のBNB総供給量は1億3,773万8,379 BNB（約24兆円）となっている。1分間に約200万円相当のBNBをバーンしていた計算となる。

供給削減が進む中、BNBの長期的価値維持に注目集まる

BNBのバーンは、「Auto-Burn（自動バーン）」と呼ばれる仕組みに基づいて実施される。このシステムは、BNB価格やBNBスマートチェーン（BSC）の生成ブロック数に応じて、四半期ごとに焼却量を自動算出するもので、独立して監査可能な透明性の高いプロセスとして設計されている。

今回および今後のバーンは、BNBチェーンの統合に伴い、すべてBSC上で直接実行される。焼却されたBNBは恒久的に利用不可能となる「ブラックホールアドレス（0x000…dEaD）」へ送信される。

2025年に実施されたロレンツとマックスウェルアップグレードにより、BSCは従来よりもブロック生成が高速化している。そのため、自動バーンの計算式に使用されるパラメータも調整され、システム全体の設計思想を維持しつつ、現状のネットワーク状況に合わせて最適化が行われたという。

今回のバーン額が1,800億円超に達したことは、BNBチェーンのエコシステムが依然として高い経済活動水準を維持している証左である。単なるトークン削減ではなく、これほどの資産価値が循環しうる規模まで成長している点は注目に値する。BNBはすでに単一の取引用トークンの枠を超え、Web3経済圏の中核的インフラとしての位置を固めつつある。

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※価格は執筆時点でのレート換算（1 BNB=175,800円）