技術支援・資金提供など包括的な支援内容を提供
レイヤー1ブロックチェーン「BNBチェーン」は5月29日、RWA(Real World Assets/現実資産)プロジェクトに特化したインセンティブプログラムを開始すると発表した。対象プロジェクトに対し、技術支援や資金提供を行うことで、BNBチェーン上での構築や既存チェーンからの移行を促進する狙いがある。
この施策は、BNBチェーンがエコシステムの多様化を進め、現実世界との接点を拡張する取り組みの一環だ。BNBチェーンは、「RWAは、暗号資産(仮想通貨)と現実社会をつなぐ鍵となる」との見解を示しており、Web3領域の次なる成長エンジンとしてRWAの重要性を強調している。
インセンティブプログラムの応募受付は、2025年5月29日より開始された。対象となるのは、BNBチェーン上で新たに構築される、または他チェーンからの移行を検討しているすべてのRWAプロジェクト。応募後、BNBチェーンのチームによる審査を経て、選定されたプロジェクトには以下の支援が提供される。
- 技術・コンプライアンス面でのガイダンス
- 流動性供給および預かり資産(TVL)向上のためのインセンティブ
- 成長支援を目的とした資金およびマーケティング施策
- スケーラビリティに特化した個別ロードマップの策定
なお、本プログラムには応募期限は設けられておらず、進捗状況や選定プロジェクトの情報はBNBチェーンの公式Xアカウントにて随時発信される予定。
選定基準は特定のRWA分野に限定されておらず、DeFi分析サイト「DefiLlama」への統合など、透明性や拡張性を示す取り組みが評価される可能性がある。一定の市場規模を有する既存プロジェクトだけでなく、将来性のある初期段階のスタートアップも対象となる。
RWAはブロックチェーンと現実世界を結ぶ重要な分野である。BNBチェーンの支援により、こうしたプロジェクトの実用化が加速し、Web3の発展に寄与することが期待される。
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