平均62%超の上昇率、BitMEX上場銘柄の驚異的パフォーマンス
暗号資産(仮想通貨)取引所「BitMEX(ビットメックス)」は7日、Binance(バイナンス)、Bybit(バイビット)、OKX(オーケーエックス)、およびビットメックスにおける新規上場パーペチュアル(無期限先物)銘柄の価格動向を分析したレポートを公開した。内容からは、「同一銘柄でも取引所ごとにパフォーマンスに大きな差が出る」という傾向が明らかになった。
このレポートの目的は、「パーペチュアル銘柄は上場初日に最高値をつける」という通説が、実際にデータによって裏付けられるかを検証することにある。対象期間は2025年1月から3月18日までで、各取引所に上場されたパーペチュアル銘柄を比較した。
結果として、ビットメックスに上場した銘柄のうち58.33%が初日以降に価格を上昇させており、上場初値から最高値までの平均上昇率は62.55%に達した。これに対し、他取引所の平均上昇率は以下の通り
- OKX:31.31%
- Binance:25.10%
- Bybit:17.02%
このように、ビットメックスの優位性が数値として明確に表れている。
また、ビットメックスでは最高値に達するまでの期間が比較的長く、中央値で6日と分析されている。これに対し、オーケーエックスは中央値0日、バイナンスは0.5日、バイビットは1日でピークを迎える傾向がある。
特筆すべきは、同一銘柄でも上場された取引所によって価格推移が大きく異なる点だ。たとえば「TRUMP」や「BERA」などは複数の取引所で異なるタイミングで上場されたが、ビットメックス上での方が高い上昇率を記録した。これは、取引所ごとの市場構造や流動性の違いが価格形成に影響を与えている可能性を示唆している。
BitMEX上場銘柄の中でも特に高パフォーマンスを記録したのは以下の通り
- 「PI」:上場後6日間で+296.44%
- 「IP」:14日間で+281.60%
- その他:「TRUMPOFFICIAL」「AIXBT」「JAILSTOOL」なども、短期間で2倍近い上昇を達成
これらの結果は、BitMEXの上場銘柄選定と市場設計が価格上昇を後押ししている可能性を示している。
レポートに基づく取引所別・推奨戦略まとめ:
- BitMEX:上場初日後に価格上昇が多く、中央値6日でピーク → 1週間程度のホールド戦略が有効
- OKX:70.83%が初日に最高値 → 初日売却が基本戦略
- Bybit:初日後の上昇傾向あり → 短期ホールドが推奨
- Binance:初日ピークと後日の上昇が半々 → 銘柄ごとの見極めが必要
この分析は、「どの取引所に上場されるか」がパーペチュアル銘柄のパフォーマンスを大きく左右することを明確に示している。特にビットメックスは、平均および中央値のリターンで他取引所を上回っており、短期的な投機に限らず、数日間にわたる戦略的な保有にも向いている可能性がある。
従来の「初日に売り抜ける」という定石は、取引所によっては当てはまらないことが今回の分析で浮き彫りになった。銘柄の内容だけでなく、取引所ごとの特性や市場構造を理解することが、今後の仮想通貨トレードで勝ち筋をつかむ鍵となるだろう。
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