ビットコイン
BTCは28日、9万ドル付近で上値を抑えられ、8万8,800ドル付近まで下落し、3日ぶりの陰線を確定した。オンチェーン上でも、やや弱気な展開を示唆するデータが確認されている。
調整サイクルは2026年後半に終了か
保守派のテクニカルアナリストであるCryptoCon氏は29日、自身のXにて「今サイクルの底値は2026年10月から11月にかけて形成される可能性が高い」との見解を示した。
今年のビットコイン弱気相場を2014年、2018年、2022年の過去サイクルと重ねて比較すると、共通する構造が明確になる。一般に「サイクルごとに下落率は縮小している」と言われており、実際に最大下落率は2014年が約-86%、2018年が約-84%、2022年が約-77%と、段階的に緩和してきた。
現在、天井からの下落率は約-32%と、過去サイクルにおける同タイミングの-43%から-61%に比べ、比較的落ち着いた値動きを見せており、一見すると今回の弱気相場は、調整が浅いように見える。
しかし、過去データを精査すると、弱気相場の終盤にかけて下落率が収束する「統合ポイント」が確認されており、序盤や中盤の値動きよりも、最終局面の下落がサイクル全体の形を決定づけるケースが多い。CryptoCon氏の推定では、この統合ポイントは2026年9月前後の約35,000ドル水準になるとのことだ。
また、時間軸の観点では、過去サイクルの進行パターンを基にすると、サイクルボトムは2026年10月から11月にかけて形成される可能性が高い。Halving Cycles Theory(半減期サイクル理論)に基づく想定でも、2026年11月から2027年1月が底打ちゾーンとされている。
価格水準については、2014年型の弱気相場をなぞる場合は約17,000ドル、2022年型(サイクル3)に近い動きであれば約28,000ドルが参考レンジとなる。「時間軸で言えば、今回の弱気相場は全体の約30%程度が経過した段階にある」とCryptoCon氏は締めくくった。
つまり、弱気サイクルとしてはまだ前半に位置していることになり、CryptoCon氏の見立てが正しければ、今後中長期的に、より本格的な調整局面が訪れる可能性がある。
コインベースプレミアムが再び最低水準へ
オンチェーンデータのCoinbase Premium Index(コインベースプレミアム)が、再び直近の最低水準に達した。

コインベースプレミアムとは、米国を拠点とする仮想通貨取引所であるコインベースと、世界的な取引所であるバイナンスにおけるビットコイン価格の差から割り出される数値で、強気・弱気相場の先行指標として多くの投資家から重要視されている。
特に注目すべきは、直近でビットコインが底堅く推移しているにも関わらず、プレミアムが低下している点だ。市場に大きな影響力を持つアメリカの投資家が撤退しているという事実は、今後の展開を読み解くうえで決して無視できない。
ビットコインは現在、8万6,000ドルのサポートを維持してはいるが、オンチェーン上ではまだまだ下値リスクがくすぶっている。本格的な調整相場への移行も想定しつつ、リスクを最小限に抑えたトレードを心がける局面だ。
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