ビットコイン
BTCは5日も大きく上昇し、強く意識されている9万4,000ドルのレジスタンスを一時上抜けした。オンチェーンデータからもトレンド転換を示唆する動きが確認されており、今後の展開に注目が集まっている。
バイナンスのビットコイン/ステーブルコイン比率が購買力増加を示唆
オンチェーン分析企業クリプトクオントの認定著者であるDarkfost氏は6日、自身のXにて「バイナンスのビットコイン/ステーブルコイン比率が、購買力の上昇を示唆している」との見解を投稿した。
バイナンスにおけるビットコイン/ステーブルコイン比率は、潜在的な買い余力がどれだけ存在しているかを測るうえで、非常に有効な指標だ。
直近1週間でビットコイン価格は約8,000ドル反発し、同時にオープンインタレスト(建玉残高)も約40億ドル増加した。それにもかかわらず、ビットコイン/ステーブルコイン比率が依然強気のシグナルを発し続けている点が注目される。
過去に似た状況が見られたのは、2025年3月の調整局面だ。当時、ビットコインは10万9,000ドルから7万4,000ドルまで下落した後、再び上昇トレンドに転じ、最終的には約12万6,000ドルの史上最高値を更新した。現在の環境は、その局面と構造的に重なる部分がある。
現在、バイナンスのビットコイン/ステーブルコイン比率は、大きく低下した後も1前後の水準で推移しており、ステーブルコインの存在感が相対的に高い状況が続いている。実際、直近ではステーブルコイン残高が最大で約10億ドル増加。これは投資家による資金の退避や、新たなステーブルコインの流入を示唆している。
また、直近の調整局面でビットコインのドル建て価格が下落を続けたことにより、ステーブルコイン残高が同額であっても、実質的な購買力は向上したことになる。
さらに重要なのは、ビットコイン/ステーブルコイン比率が足元で再び上向き始めている点だ。この動きは、これまで待機していた流動性が、徐々に市場へ投入され始める初期段階である可能性を示している。もしこの傾向が続くなら「相場全体にとって非常にポジティブなシグナルとなり得るだろう」とDarkfost氏は締めくくった。
CVDとGEXがプラス転換、9万2,000ドル以上でサポート形成へ
クオンツトレーダーのBack氏は5日、自身のXにて「市場が上昇トレンドに転じつつある」との分析を共有した。
直近では、市場で買い・売りのどちらが優勢か示すCVD指標が現物・先物ともにプラスに転じている。オープンインタレストも価格上昇と同時に増加し、新規ポジションの積み上げが確認されていることから、現在の反発がショートカバーによる機械的なものではなく、市場参加者の増加による需給改善によるものと分析される。
オプション市場に目を向けると、ガンマ・エクスポージャー(GEX)が約9万2,000ドル以上で再構築されている。これは、価格を抑えるレジスタンス構造が解消され、サポート帯が形成されたことを意味しており、9万2,000ドル以上の価格帯が維持される限り、上方向への展開が期待される状況だ。
とはいえ、これがただちに本格的な上昇トレンド入りを意味するものではない。現在の値動きには現物と先物の双方が影響しているため、相場は流動性主導で進みやすく、依然として一時的な調整ややレンジ相場を伴いやすい局面だ。「市場環境は建設的だが、年初という時期性も踏まえ、焦らず忍耐強く構える必要がある」とBack氏は締めくくった。
ビットコインが重要なレジスタンスラインに迫る中、いよいよ市場構造的にもポジティブな変化が表れ始めた。直近では9万2,000ドル以上での価格維持、および9万4,000ドルの明確なブレイクが焦点となりそうだ。
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