Avalon Finance、Bybitと提携 BTCステーキングサービスの提供を開始

伊藤 将史
10 Min Read

取引所のビットコインステーキングサービスとしてはトップクラスのAPR2%を実現

インドのIT企業「Avalon Labs(アバロン・ラボ)」は14日、暗号資産(仮想通貨)取引所「Bybit(バイビット)」と提携して、同取引所内でビットコイン(BTC)ステーキングサービスの提供を行っていることを発表した。

アバロン・ラボは、ビットコインをロックすることでステーブルコイン「USDa」を借り入れできるレンディングプラットフォーム、「Avalon Finance(アバロン・ファイナンス)を運営。ビットコインをレンディングやステーキング、その他のDeFi(分散型金融)サービスに活用する仕組みを作り、ビットコインを単なる価値保存手段から、動的な金融資産へと変える「BTCFi(Bitcoin+DeFi)」の推進を掲げている。

発表内で言及しているのは、バイビットのステーキングサービスの一種である「オンチェーンステーキング(Onchain-Earn)」内で提供されているBTCのステーキングサービスである。同サービスは2025年3月3日にスタートしたもので、今回の発表によってアバロン・ラボがその基盤を提供していることが明らかになった。

【ステーキングサービスの詳細】
・ステーキング通貨:BTC
・利息受け取り通貨:BTC
・APR(年換算利回り):2%固定
・ステーキング期間:(定期ステーキング、元本+利息は満期時に支払い)
・1人あたりのステーキング額の上限:0.1~100 BTC

2%のAPRは、イーサリアム(ETH)などと比べると決して高くはないが、取引所が提供するビットコインのステーキングサービスとしてはトップクラスである。バイビットにおいても「Bybitステーキング」という別の資産運用サービスでビットコインのステーキングが可能だが、利回りは0.005BTC以上の貸し出しで0.30%となっている。(0.005BTC以下は2.30%)

なお、今回アバロンラボが提供したステーキングサービスでは、「FBTC」というラップド(※)ビットコインをアバロン・ファイナンスの担保として使用し、ユーザーへのステーブルコイン貸し出しを行うことで、比較的高い利回りを実現しているようだ。
※ラップド(wrapped):異なるブロックチェーンやトークン規格の仮想通貨にペッグした仮想通貨のこと。DeFiサービスなどへの利用を可能にしたり、スムーズにしたりするために発行される。例:FBTC、WBTC、WETH

ビットコインをただ保有するだけではなく、ステーキングサービスを使ってさらに殖やす仕組みは、間違いなく多くの投資家から求められているものだろう。BTCFiを広める主要プロトコルとして、今後もアバロン・ラボに注目したいところだ。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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