CZ氏、YZi LabsのアドバイザーとしてWeb3業界への関与を継続
Binance Labs(バイナンスラボ)からリブランディングを行った「YZi Labs(ワイジーラボ)」は29日、トークン配布と資格証明の検証を担うオンチェーンインフラ「Sign(サイン)」へ投資したと発表した。
サインは、オンチェーンで検証可能な資格情報を集約し、透明かつ安全なトークン配布インフラを構築している。トークンの配布と管理に特化した「TokenTable(トークンテーブル)」のほか、本人確認(KYC)や資格証明をブロックチェーン上で記録・検証する「Sign Protocol(サインプロトコル)」などのプロダクトを提供し、Web3の普及と実用化を支援している。
サインは今回調達した資金を活用し、中央集権型取引所(CEX)や政府とのパートナーシップの拡大やAI駆動型のアプリケーションの開発、ネイティブトークンの発行などを計画している。これにより、多くのユーザーが安全かつ効率的にトークンを配布・管理できる環境が整備される見込みだ。
サインの共同創業者兼CEOのシン・ヤン氏は、ワイジーラボの支援を受け、「トークン配布と資格認証の分野に革命をもたらすことに取り組む」とコメント。また、今後はトークンを「どのように配布するか」だけでなく、「誰に配布するか」にも焦点を移し、ブロックチェーンの安全性と信頼性をさらに強化していく方針を明らかにした。
ワイジーラボは23日、正式にバイナンスラボからリブランディングを行い、Web3に加えてAIやバイオテクノロジーへの投資を拡大すると発表した。また、バイナンス創業者であり元CEOのチャンポン・ジャオ(CZ)氏がアドバイザーとして関与し、スタートアップ創業者へのメンタリングや投資戦略の指導を行う予定だ。
今回の投資でCZ氏がWeb3業界に積極的に関与する姿勢を示したことは、市場にとってポジティブなニュースとなったはずだ。彼の影響力と経験は、サインの発展だけでなくWeb3エコシステム全体の成長にも大きく寄与する可能性がある。同氏の今後の立ち回りやワイジーラボの積極的な投資に目が離せない。
関連:CZ氏、釈放後「ギグル・アカデミー」の進展を語る|バイナンスへの関与は控える意向か
関連:バイナンスラボ、ワイジーラボにリブランド|多角化とコアコンピタンス