チャートツールのTradingView(トレーディングビュー)は21日、分散型取引所(DEX)Hyperliquid(ハイパーリキッド)の無期限先物について、デリバティブ指標の提供を始めたと公式ブログで発表した。建玉(オープンインタレスト)や資金調達率、清算などをチャート上に重ねて表示できる。同社がDEXのデリバティブ指標を扱うのは初めてで、これまでは中央集権型取引所(CEX)に限られていた。
9指標、対象は300超の契約
追加されたのは、市場の持ち高と値動きの内訳を示す次の9種類の指標だ。
- 建玉(Crypto open interest)
- 資金調達率(Funding rate)
- 清算(Liquidations)
- ロング・ショート比率(Long short ratio accounts)
- ロング・ショートの口座比率(Long short accounts %)
- マーク価格(Mark price)
- インデックス価格(Index price)
- プレミアム(Premium)
- ベーシス(Basis)
対象はハイパーリキッドの170を超える契約に加え、同社の基盤上で立ち上がったHIP-3市場の「Trade[XYZ]」と「Paragon」を含め、合計300を超える。
表示の手順は、銘柄検索で対象の無期限先物を開き、Indicators(インジケーター)からFundamentals(ファンダメンタルズ)を選ぶ。指標名で直接検索することもできる。
銘柄のコードは、ハイパーリキッドが「HYPERLIQUID:」、Trade[XYZ]が「HIP3XYZ:」、Paragonが「HIP3PARA:」で始まる。
価格が上昇する局面で建玉が増えているのか減っているのか、資金調達率や清算がどう動いているのかを、同じ画面で確認できるようになる。
資金調達は1時間ごと、原油の契約にも対応
指標を読むうえで、ハイパーリキッドには他の取引所と異なる点が2つあるとTradingViewは説明する。
1つは資金調達率の支払い間隔だ。中央集権型取引所の多くが8時間ごとに受け払いを行うのに対し、ハイパーリキッドは1時間ごとに支払われる。同じ数値でも、比較する際には間隔の違いを踏まえる必要がある。
もう1つが取扱商品の幅である。HIP-3という規格により、第三者のチームがハイパーリキッドの基盤上で独自の無期限先物を立ち上げられる。そこには暗号資産(仮想通貨)だけでなく、株式やETF、商品、指数を対象とする契約も含まれる。
これらの指標の計算方法は暗号資産の契約と同じで、同社はブレント原油の無期限先物で建玉や清算を確認できる例を挙げている。
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