近年、暗号資産(仮想通貨)市場で注目を集める「ミームコイン」。その中でも、「ドージコイン(DOGE)」に次ぐ人気と時価総額を誇るのが柴犬コイン(SHIB)です。
柴犬コインはどのような仮想通貨なのか?なぜ爆発的に価格が上昇したのか?その価格動向や将来性について、詳しく解説します。
柴犬コイン(SHIB)の基本情報

トークンシンボル | SHIB(シバイヌコイン) |
価格(2025年4月時点) | ¥0.002119 |
時価総額(2025年4月時点) | ¥1,248,883,248,045.53 |
時価総額ランキング(2025年4月時点) | 15位 |
発行上限 | 1,000兆枚(全て発行済み) |
流通量 | 589.5兆(残りはバーン済み) |
基盤ブロックチェーン | イーサリアム |
コンセンサスアルゴリズム | PoS(Proof of Stake) |
発行年月 | 2020年8月 |
公式サイト | https://shibatoken.com/ |
ドージコインが購入できる取引所 | コインチェック、ビットフライヤー |
柴犬コインは、2020年8月に匿名の開発者「Ryoshi(リョウシ)」によって創設されました。当時、すでにミームコインとして高い知名度を獲得していたドージコインを強く意識して作られた仮想通貨です。柴犬コインという名称も、柴犬の画像をシンボルとして使っているドージコインの影響を受けたものです。
柴犬コインは、当初はドージコインの人気にあやかったジョークコイン、いわゆる「ドージキラー」の一つとして認識されていましたが、次第に独自のコミュニティとエコシステムを形成し、ミームコインの中でも特別な存在感を放つようになりました。
以下、柴犬コインの特徴についても解説します。
柴犬コイン(SHIB)の特徴

柴犬コインはミームコインの一種ですが、もちろん他の仮想通貨と同じように「仮想通貨としての機能」を備えています。また、単なるミームコインにとどまらない、いくつかのユニークな特徴も持っています。
柴犬コインの特徴は?
- SHIBには発行上限があり、全て発行済み
- SHIBはイーサリアムベースのトークン
- 複数の仮想通貨を発行
- 独自のDEXあり
【柴犬コインは全て発行済みで現在の総流通量は約589.5兆枚】
柴犬コインは、総発行数が1,000兆枚に設定されていて、すでに全て発行済みです。
初期総供給量のうち半分がイーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏に送られ、残り半分がDEXの「Uniswap(ユニスワップ)」の流動性プールにロックされました。しかも、詳しくは後述しますが、ブテリン氏は保有量の大半をバーン(焼却)しています。
ブテリン氏のバーンなどを含めて、実質的に流通していない(無効化されている)コインを考慮すると、現在の総流通量は約589.5兆枚になっています。
柴犬コインに発行上限が存在する点は、発行上限がないドージコインとは異なる特徴と言えます。
【イーサリアムベースのトークン】
柴犬コインは、イーサリアムブロックチェーン上で発行されるERC-20という標準規格のトークン(仮想通貨)です。これにより、イーサリアムのセキュリティやDeFi(分散型金融)など、既存のイーサリアムエコシステムとの互換性を享受できるようになっています。
【複数のトークンとその役割】
柴犬コインのエコシステムはSHIBの他に「LEASH(リーシュ)」、「BONE(ボーン)」、そして今後登場予定の「TREAT(トリート)」という複数のトークンで構成されています。以下、簡単にそれぞれの役割を解説します。
LEASH | 保有者には柴犬コインエコシステム上でのNFT先行販売へのアクセス権などが提供されます。 |
BONE | 分散型自立組織である「Doggy DAO(ドギーダオ)」での投票権や、レイヤー2の「Shibarium(シバリウム)」のガス代支払いに使用されます。 |
TREAT | 2025年1月に誕生。柴犬コインエコシステムの完全な分散化を実現するためのトークンと位置づけられていて、多くのアプリケーションとの連携などに使用されます。 |
このような複数のトークン構造により、多様なインセンティブ設計やエコシステム内での役割分担が可能になっています。
【独自の分散型エコシステム】
柴犬コインは、独自の分散型取引所(DEX)である「ShibaSwap(シバスワップ)」を立ち上げています。ここでは、トークンのスワップ(交換)だけでなく、ステーキングや流動性提供によって報酬を得ることも可能です。
さらに、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するためのレイヤー2ネットワークであるシバリウムも稼働中です。このように、単なるミームに留まらず、独自のプラットフォームとユーティリティ(実用性)を構築しようとしている点が、柴犬コインの大きな特徴です。
そしてこれらのエコシステムにおいての主要な仮想通貨になっているのが、柴犬コインです。
柴犬コイン(SHIB)の価格動向
柴犬コインの過去の価格動向について詳しく解説していきます。
2020年に誕生してから2年ごとの推移を紹介したあとに、同じミームコインとして比較されることが多いドージコインとの比較を解説します。
2020年~2021年:最高で7.7万倍を記録


主な出来事
- 2020年8月に誕生
- 2021年5月に総供給量の50%を保有していたイーサリアム共同創業者が大半をバーン
- 2021年10月に過去最高値を記録
2020年に誕生してからしばらくは非常に低い価格で推移していた柴犬コインに転機が訪れたのは2021年4月頃です。この時期からドージコインに続くミームコインとして徐々に注目されるようになりました。
そして翌5月、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏に送付されていた500兆SHIB(初期総供給量の約半分)のうち、約410兆SHIBが2021年5月にバーン(焼却)されました。これは当時の価格換算で67億ドル相当にあたります。
TIPS
仮想通貨のバーンとは、その仮想通貨を永久に使用できないようにすることを意味します。これによりバーンした仮想通貨の総供給量が実質的に減ることになるため、残りの仮想通貨の価値が相対的に高まる効果があります。
ブテリン氏はさらに、自身のウォレットに送られていた残りの柴犬コインを、次々と慈善団体への寄付に投じていきます。このブテリン氏の動きによって、柴犬コインは「期待のミームコイン」としてさらに広く知られるようになりました。
10月には、ビットコイン先物ETFが米国で上場されたことを受けて仮想通貨市場全体が高騰しました。このときに、柴犬コインとの関係が深いドージコインと共に、柴犬コインも大きく価格を上げています。
これにより、柴犬コインは10月28日に史上最高額となる0.00008845ドルを記録。2021年1月1日時点での0.000000000168ドルと比較すると、約7.7万倍の高騰となりました。
2022年~2023年:価格低迷


2021年に大きく価格を上げた柴犬コインですが、それ以降は2年以上にわたって低迷します。約7.7万倍というとてつもない高騰をしたため、その分下げ幅も大きなものになりました。
ただし、この期間は柴犬コインだけではなく、ドージコインなどのミーム通貨、さらに仮想通貨市場全体もやや落ち着いた相場になりました。SNS上で話題になるなどして一時的に価格を上げることはありましたが、基本的には一定のレンジ内を上下する価格推移となっています。
ミームコインといえども仮想通貨市場全体の状況と無関係ではなく、価格高騰のためには市場の盛り上がりが欠かせないということがわかります。
2024年~2025年:仮想通貨市場と共に上昇


主な出来事
- 2024年2月末から高騰し、3月に2024年以降の最高値に達する
- 2024年11月、トランプ氏の大統領選当選により仮想通貨相場が盛り上がり、SHIBも価格を上げる
2024年に入り、米国のビットコイン現物ETFが1月に承認されたことをきっかけに、再び仮想通貨相場は上向き始めます。
チャートを見ると柴犬コインは2月後半から急上昇していますが、実はビットコインやイーサリアムの価格は2月初旬から一気に高騰しました。一方で、同じくミームコインであるドージコインも2月24日頃から価格を上げています。つまり、主要コインの高騰から少し遅れてミームコインへの資金流入が起きたということです。
TIPS
仮想通貨市場では、まずビットコインをはじめとした主要コインに外部からの資金が流入し、それ以降に他の仮想通貨へと資金が循環することがあります。
柴犬コインは3月5日に2024年の最高値、0.0000454ドルを記録しました。その後、価格は下落しますが、2023年以前より高い水準での推移が続きます。
11月になると、米国でドナルド・トランプ新大統領が誕生したのを契機に仮想通貨市場は再び盛り上がり、柴犬コインは0.00003ドル付近まで高騰しました。
2025年に入ってからは、米国経済政策の不透明感などから仮想通貨相場も続落。柴犬コインもそれにつられるように価格を下げています。
ドージコインとの比較


図は、2022年以降の柴犬コイン(SHIB・青色ライン)とドージコイン(DOGE・赤色ライン)の価格推移を比較したものです。
見てわかるとおり、両者の値動きは非常によく似ています。2024年11月から12月にかけての上昇幅には大きな差がありますが、これはドージコインへの影響力が高いイーロン・マスク氏がトランプ政権下で起用されるなど、ドージコインの方がドナルド・トランプ大統領の影響を強く受けたためと見られます。
上昇幅には差が生じるタイミングはあるものの、基本的にはドージコインと柴犬コインは似たようなチャートを描く傾向があるといえます。これは、仮想通貨市場全体の中で「ミームコイン」への関心が高まったタイミングで両者にも資金が流入するからです。もちろんそれぞれの仮想通貨特有のトピックも価格に影響を与えますが、ミームコイン全体への評価や関心も、価格に大いに関連すると理解しておきましょう。
最後に、柴犬コインとビットコインの価格変動を比較したチャートを紹介します。ビットコイン価格は、いわば仮想通貨市場全体の方向性を示すものなので、その値動きと柴犬コイン価格の関連をチェックしておきましょう。

青色ラインがSHIB、赤色ラインがBTCです。
大きな方向感としては、ビットコインと柴犬コインも同じような値動きになっていることがわかります。ただし、2023年や2025年はビットコインが価格を上げているタイミングでも、柴犬コインの価格は下がっている時期があるなど、価格動向にズレが生じることもあります。
柴犬コイン(SHIB)の将来性に関連する最新トピック
柴犬コインを取り巻く状況は日々変化しています。ここでは、柴犬コインの将来性に影響がある2025年以降のトピックを紹介します。
「真のユーティリティ」を目指し、「ShibOS」を構築(2025年1月)

1月、開発リーダーのシトシ・クサマ氏が、柴犬コインエコシステムの将来計画や「真のユーティリティを持つミームの実現」に向けたブログ記事を更新しました。
ここでは、L3ネットワーク、TREATトークンなどを用いたエコシステム拡張の方向性が示されています。さらに別のブログで「Web2からWeb3への移行を一括で解決する次世代型オペレーティングシステム」として「ShibOS(シブオーエス)」の構想も語られました。
開発リーダーが将来に向けた明確なメッセージを発していること、しかもその内容が「ユーティリティの獲得」についてであることから、もはや柴犬コインは”単なるミームコイン”ではない未来を目指していることは明白です。
UAE政府機関との提携(2025年2月)

2月、アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー・インフラ省が、ShibOSを政府活動に統合する提携を発表しました。
これは、ブロックチェーン技術の国家レベルでの採用例として注目されます。柴犬コインのチームは、「これは単なる仮想通貨パートナーシップではなく、シバイヌのオペレーティングシステムである『ShibOS』をUAE全体で統合する国家的プロジェクトである」と述べました。
ミームコインであるSHIBを何かに導入すると言った局所的な話ではなく、柴犬コインのエコシステムや技術を、国家レベルで採用するということです。
国家レベルでの採用は柴犬コインの高い知名度と技術力を証明し、将来性に期待を持たせる要素と言えます。
柴犬コイン(SHIB)の将来性に関する考察
柴犬コインは今後、どのように発展していく可能性があるのでしょうか?将来性を考察する上で重要な要素を見ていきましょう。
エコシステムの成長

柴犬コインは、レイヤー2ネットワークのシバリウムやDEXのシバスワップなどを持ち、複数のトークンを組み合わせたエコシステムを構築しています。また、さらなる拡張を目指してレイヤー3やShibOSの開発も進めています。
一般的に、ミームコインは明確な目的やユーティリティを持たない「ジョークコイン」とされていますが、柴犬コインは「ユーティリティを生み出す」というビジョンを明確に持っています。将来的には単なる”ミームコイン”ではなくなる可能性が高いといえるでしょう。
そうなれば、ミームコインではない多くの仮想通貨と同じように、エコシステムの拡大が価格に影響を与える主要な要素になるかもしれません。
熱狂的なコミュニティ

柴犬コインは、「SHIB Army(シブアーミー)」と呼ばれる非常に熱心で巨大なオンラインコミュニティに支えられています。
多くの仮想通貨にはそれぞれのコミュニティが存在しますが、その中でもSHIB Armyは、ドージコインのコミュニティと並び特に強固で熱狂的なものといわれています。強固なコミュニティは、柴犬コインの知名度を今後も高める上で欠かせない存在と言えます。
TIPS
2025年4月時点でドージコインの公式Xアカウントのフォロワーは437.1万人、柴犬コインは393.6万人にのぼります。
多くの人に支持されていて、彼らに対していつでも発信できること自体が、柴犬コインの大きな強みといえるでしょう。仮想通貨市場では次々とミームコインが誕生しているものの、ドージコインや柴犬コインのポジションを奪うのは、決して簡単ではありません。
他のミームコインとの競争

ミームコイン市場には数多くの仮想通貨が存在します。また、最近ではソラナ(Solana)ベースのミームコインの人気が特に高まっていて、次々と新たなミームコインが生まれています。
柴犬コインはすでにドージコインに次ぐ地位を確立していますが、常に新しいミームコインとの競争に晒されているということです。今すぐに柴犬コインの立場が覆るような要素は見当たりませんが、「ミームコイン全体のなかで柴犬コインがどう見られているか」は常に意識しておく必要があるでしょう。特に、独自の技術開発やエコシステム拡張によるユーティリティ獲得は、他のミームコインとの大きな差別化ポイントになるはずです。
イーサリアムエコシステム内での競争

柴犬コインはイーサリアムベースのプロジェクトであるため、イーサリアムエコシステム内の他の仮想通貨も競争相手になります。単なるミームコインとして独自の路線を突き進むのであれば直接的な競争相手とはなりませんが、ユーティリティの獲得を目指すのであれば、多くのイーサリアムレイヤー2と競合することは避けられません。
エコシステムという観点では、DEXなどの利用状況が重要になります。
2025年4月時点で柴犬コインエコシステムの主要なDEXとなっているのはシバスワップです。しかし、統計サイト「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」内の現物取引高ランキングによると、DEX全体の中でシバスワップの取引高は109位(4月29位時点・日間取引高)と、極めて低い位置にいます。
取引高ランキング | DEX名 | 取引高(24時間) |
---|---|---|
1 | Orca | ¥92,818,986,788 |
2 | Raydium | ¥73,333,536,121 |
3 | Uniswap v3(Ethereum) | ¥72,605,661,596 |
109 | ShibaSwap | ¥24,352,607 |
客観的に見れば、現時点の柴犬コインエコシステムは、多くの人に利用されるようなDeFiを備えているとは言い難い状況でしょう。
今後、「真のユーティリティ」を獲得していくのであれば、DeFiの充実は欠かせません。いかにエコシステムを拡大し、上位取引所に匹敵する取引高を獲得するのかが、大きな課題といえるでしょう。
ドージコイン(DOGE)との関係

柴犬コインの将来性を考える上で、ドージコインの動向は無視できません。
ミームコインの代表格であるドージコインの価格変動や関連ニュースは、柴犬コインの価格にも影響を与える傾向があります。特に、市場全体のセンチメントを左右するような出来事は、両者に共通の影響を及ぼしやすいため、ドージコインに関連するニュースにも注意を払う必要があります。
なお、一般的に時価総額が小さい仮想通貨ほど、より大きな価格変動リスクを持つといわれています。柴犬コインはドージコインよりも時価総額が小さいため、大きなリターンを期待できる一方で、損失が拡大するリスクも高いことを理解しておきましょう。
柴犬コイン(SHIB)の10年後価格は?AI予想
価格(ドル) | 価格(日本円) | 予測機関 | |
---|---|---|---|
現在価格※2025年4月29日 | $0.00001369 | ¥0.001955 | – |
2025年 | $0.00002055 | ¥0.002935 | PricePrediction |
$0.00002930 | ¥0.004185 | DigitalCoinPrice | |
$0.00002953 | ¥0.004218 | CoinCodex | |
2030年 | $0.00008906 | ¥0.012720 | PricePrediction |
$0.00007260 | ¥0.010369 | DigitalCoinPrice | |
$0.00001661 | ¥0.002372 | CoinCodex | |
2034年 | $0.00014400 | ¥0.020568 | PricePrediction |
$0.00026200 | ¥0.037421 | DigitalCoinPrice |
仮想通貨業界にはAIを用いた価格予想を行っているサービスが複数存在します。それらの価格予想を表にまとめました。
いずれの機関も、柴犬コインは徐々に価格を上げていくと予想しています。ただし、これらの予想は現時点で与えられた情報に基づいたものであり、基本的には仮想通貨市場が順調に成長するという条件のもと、算出されています。
たとえば2034年にSHIB価格が現在の20倍ほどになると予測している「Digital Coin Price」は、予想に関する注意事項として「全てが上手くいけば、柴犬コインがさらに上の価格水準に達すると予想するが、この仮想通貨が暴落する可能性もある」と記載しています。このような見解はどの仮想通貨でも当たり前の話ではあるものの、その中でも値動きが大きいとされるミームコインに投資する際は、特に注意が必要です。
柴犬コイン(SHIB)の将来性に関するリスク・注意点
柴犬コインへの投資を検討する際には、以下のリスクや注意点を十分に理解しておく必要があります。
ミームコインはトレンドに大きく左右される

ミームコインの価格は、プロジェクト自体のファンダメンタルズ(基礎的価値)よりも、市場のトレンドやSNSでの話題性、コミュニティの熱狂などに大きく左右される傾向があります。ブームが去ると価格が大きく下落するリスクがあり、トレンドに依存しやすい性質は、ミームコイン投資における最大のリスクの一つと言えるでしょう。
ただし、柴犬コインはここまで解説してきた通り、「ユーティリティの獲得」を今後の方向性として掲げています。柴犬コインがミームコインではなく具体的な用途を持つユーティリティトークンになれば、この懸念は払拭できるでしょう。
ただし、それが実現するのはしばらく先になるため、「ミームコインの一種」という認識はしばらく続きます。柴犬コインに投資する際は、この点に注意しておきましょう。
プロジェクトの不確実性

柴犬コインは独自の技術開発を進めているものの、その将来的な成功は保証されていません。開発ロードマップの遅延、競合プロジェクトの台頭、規制の変更など、プロジェクトの進行には多くの不確実性が伴います。
特に、イーサリアムエコシステムではレイヤー2による厳しい競争が繰り広げられています。ミームコインという立場から脱却して「真のユーティリティ」を獲得するというビジョンは、イーサリアムの各レイヤー2やソラナなど、多くのチェーンとの争いに挑むことも意味します。
これらの仮想通貨プロジェクトは日々ユーティリティやエコシステムの拡張を進めているので、それらに劣らないほどの成長が、柴犬コインにも求められると言えるでしょう。
柴犬コイン(SHIB)=1円はあり得る?

SNSでは、「柴犬コインが1円になる」といった期待の声があります。そこで、現実的にSHIBが1円になることがあり得るのか考えてみましょう。
柴犬コインの現在の流通供給量だけでも約589.5兆枚にのぼります。仮に1SHIB=1円になった場合、その時価総額は単純計算で約589.5兆円となります。これは、ビットコインの時価総額(2025年4月時点で約267兆円)の2倍以上の規模です。価格で考えると、SHIBは現在価格(0.002119円)よりも約472倍も高騰する必要があります。
もちろんそうなる可能性がゼロとは言えませんが、すぐに実現するのは非常に難しいでしょう。1円という数字は区切りが良いのでSNS上で話題になることがありますが、自身が投資する際は客観的な情報を見て、冷静に判断することをおすすめします。
柴犬コイン(SHIB)を購入できるおすすめ取引所
Bybit(バイビット)

Bybitの基本情報
取引所名 | Bybit(バイビット) |
---|---|
運営会社 | Bybit Fintech Limited |
設立日 | 2018年3月 |
所在地 | ドバイ |
ライセンス | ・ドバイ(Virtual Assets Regulatory Authority) ・キプロス共和国(Cyprus Securities and Exchange Commission) ・カザフスタン(Astana Financial Services Authority) |
取扱銘柄数 | ・現物(655種類) ・デリバティブ(349種類) |
ガバナンストークン | – |
最大レバレッジ | 100倍 |
取引手数料 | ・現物:0.1%(一律) ・デリバティブ:テイカー:0.055%、メイカー:0.02% |
主な提供サービス | ・現物取引 ・デリバティブ取引 ・オプション取引 ・コピートレード ・資産運用 |
ボーナスキャンペーン | ・20USDTウェルカムギフト ・最大30,000 USDTがもらえる入金応援祭 ・はじめての入金まつり |
入出金手段・手数料 | ・仮想通貨入金:無料 ・ワンクリック購入:3.95%~4.5% ・P2P取引:無料 |
日本語サポート | メール・オンラインチャット(24時間対応) |
スマホアプリ・取引ツール | スマホアプリ・MT5の提供あり |
公式サイト | ・公式サイト:https://www.bybit.com/ja-JP/ ・公式X:https://x.com/BybitJP ・公式Discord:https://discord.com/invite/CeGhhS95fQ |
Bybitは2018年3月に設立された海外大手の仮想通貨取引所です。最大レバレッジ100倍のデリバティブ取引を中心に、オプションやコピートレードなどの多彩な取引サービスにも対応。さらに、2021年からはユーザーが保有する仮想通貨を活用した資産運用サービスを開始し、ワンストップでの仮想通貨取引を可能にしています。
グローバルに展開する一方で、セキュリティ強化にも注力しています。設立以来一度もハッキング被害を受けておらず、安心して利用できる取引所として信頼されています。高い機能性と安全性を兼ね備えた取引環境が、多くのユーザーに選ばれる理由となっています。
Bybitのメリット
- 高頻度で豪華なボーナスキャンペーンが開催される
- 厳重なセキュリティ体制と資金管理で安全性が高い
- 最大100倍のレバレッジで取引の自由度が高い
- 650種類以上の豊富な銘柄を取り扱い
- クレジットカードを使った日本円入金に対応
- ブラウザ・スマホアプリともに日本語に完全対応
- 日本語サポートで問い合わせがスムーズ
Bybitのデメリット
- KYC(本人確認)が必須
- 日本円を使った取引を提供していない
- 日本の法律による保護が適用されない
Bybitは日本人ユーザー向けのサービスにも力を入れているのが特徴です。日本語サポートが利用できるほか、日本語公式Xアカウントでは、最新の通貨上場情報やキャンペーン情報を簡単にチェックできます。
取引画面はブラウザ・スマホアプリともにシンプルで使いやすいため、仮想通貨取引初心者にもおすすめです。
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MEXC

MEXCの基本情報
取引所名 | MEXC |
会社名 | MEXC Global Ltd. |
運営会社所在地 | シンガポール(本社)・拠点は各国 |
設立日 | 2018年 |
登録者数 | 1,000万人以上 |
取引銘柄数 | 現物での取扱は2,500種以上 |
取引拠点 | シンガポール |
取引手数料 | 現物メイカー & テイカー手数料率 0.1% 先物メイカー手数料率 0%、テイカー手数料率 0.02% |
対応している言語 | 日本語・英語・韓国語・その他 全9ヶ国語に対応 |
MEXCは2018年にサービスを開始した海外仮想通貨取引所です。拠点はシンガポールにあり、当初は「MXC」という名称でしたが「MEXC Global」に名称を変えて運営しています。
MEXCは、カナダ・オーストラリア・エストニア・米国で金融ライセンスを取得しています。国際的に見ても信頼度の高い取引所といえます。また2021年10月にドバイで開催された「Crypto Expo Dubai」では、アジアで最も優れた取引所として「Best Crypto Exchange Asia」を受賞しています。
取扱通貨の多さや、多様な言語への対応などで、ユーザー数は1,000万人を超えており世界でもトップクラスの仮想通貨取引所です。そんなMEXCのメリット・デメリットは以下です。
MEXCのメリット
- 信頼性・安全性を確保している
- 最大レバレッジ125倍で取引可能
- 取引手数料が安い
- 有望プロジェクトの上場が早い
- 取扱銘柄が非常に多い
- 独自トークンのMXを発行している
- スマホアプリでも取引可能
MEXCのデメリット
- 日本円で直接入金不可
MEXCは、他の仮想通貨取引所と比較して、将来有望な銘柄を早く上場させることでも知られています。たとえば有名ミームコイン「SHIB(柴犬コイン)」の場合、世界最大の取引所バイナンスに上場したのは2021年5月でしたが、MEXCでは1ヶ月早い2021年4月に上場しており、当時価格はバイナンス上場時と比べて約110分の1でした。またMEXCでは、上場に関しては厳しい審査を行うことでも知られているので、詐欺コインなどをつかむ可能性が低いのも魅力です。
さらにMEXCでは、独自のMXトークンを発行しており、このトークン保有することで「取引手数料が20%割引」などさまざまなサービスを受けられます。時価総額としてはそれほど高い通貨ではありませんが、MEXCで取引を行う場合は持っていると非常にお得な通貨です。
デメリットとしては、MEXCに限らず海外取引所全体にいえることですが、日本円での直接入金や購入ができません。そのため国内の仮想通貨取引所でイーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などの仮想通貨を買って、MEXCに送金する必要があります。MEXCではクレジットカードで仮想通貨を直接購入もできますが、手数料は割高となるため注意が必要です。
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Bitget(ビットゲット)

Bitgetの基本情報
取引所名 | Bitget(ビットゲット) |
---|---|
運営会社 | Bitget Limited |
設立日 | 2018年4月 |
所在地 | シンガポール |
ライセンス | 米国MSBライセンス カナダMSBライセンス オーストラリアDCEライセンス |
取扱銘柄数 | 現物取引:775銘柄 先物取引:227銘柄 |
ガバナンストークン | Bitget Token(BGB) |
最大レバレッジ | 125倍 |
取引手数料 | 現物取引:メイカー:0.1%、テイカー:0.1% 先物取引:メイカー:0.014%、テイカー:0.042% |
主な提供サービス | 現物取引 先物取引 コピートレード 自動売買 Bitget Earn |
ボーナスキャンペーン | 先物取引手数料30%OFFキャンペーン 手数料割引クーポンのウェルカムパック 新規ユーザータスクボーナス |
入出金手段・手数料 | 仮想通貨入金:手数料無料 クレジットカード入金:決済業者で手数料が異なる 仮想通貨出金:出金通貨で手数料が異なる |
日本語サポート | 日本語対応あり ・AIチャットサービス:24時間対応 ・オンラインチャット:平日10:00〜19:00 |
スマホアプリ・取引ツール | スマホアプリの配信あり |
公式サイト | 公式サイト:https://www.bitget.com/ja/ 公式X(旧Twitter):https://twitter.com/BitgetJP 公式Telegram:https://t.me/Bitget_Japan |
Bitget(ビットゲット)は、2018年4月に設立されたシンガポールを拠点にする海外仮想通貨取引所です。700種類以上の仮想通貨を取り扱っており、DeFiやミームコインなど多彩な銘柄の取引に対応。複数国での金融ライセンスの取得や保険基金の設立など、ユーザーが安心して取引できる環境の整備にも力を入れています。
またBitgetは「コピートレード」にも強みを持っており、現物・先物双方で優秀なトレーダーをコピーして半自動的に取引を進められるのも魅力です。主力サービスを武器にこれまで2,500万人以上の登録ユーザー数・100億USDTを超える取引量を達成するなど、海外取引所の中では名実ともにトップクラスの人気を誇ります。
Bitgetのメリット
- 公式サイトが日本語対応で初心者でも扱いやすい
- コピートレードで効率的に利益獲得を目指せる
- 最大125倍のレバレッジで資金効率を高められる
- BGBの利用で取引手数料が20%OFFされる
- 海外大手と比較しても安価な手数料体系
- 強固なセキュリティ対策で安心して利用できる
- 操作性・視認性に優れたスマホアプリで取引できる
Bitgetのデメリット
- 日本の金融庁から認可を受けていない
- 法定通貨の入出金に対応していない
- 日本円を使った取引に対応していない
上記でも紹介したとおり、Bitgetは既存ユーザーのみならず新規ユーザーに対しても豪華ボーナスを複数用意しています。「取引所としての信頼性はもちろん、ボーナスキャンペーン面も重視したい」という方でも満足して利用できるでしょう。海外取引所ならではのデメリットはありますが、Bitgetはそれ以上に利用メリットの大きい海外取引所です。
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まとめ
「ミームコインは本質的な価値がないからいつか暴落する」と言われることもありますが、過去数年間にわたってこのような意見がささやかれるなかでも、柴犬コインやドージコインは時価総額ランキングを上げてきました。そして、数ある仮想通貨の中でも圧倒的上位の時価総額を持っていること、それを支える熱狂的なコミュニティが存在すること自体が、他の仮想通貨との差別化ポイントになっています。
加えて、柴犬コインは今後、ユーティリティやエコシステムの拡張を目指しています。ミームコインとして始まった仮想通貨ですが、将来的にはユーティリティを備えた仮想通貨へと変化していくということです。
もしそうなれば、柴犬コインは「ミームコインならではの話題性」と「仮想通貨としてのユーティリティ」の両方を持つ仮想通貨ということになります。柴犬コインの未来は、このビジョンを実現できるか次第といえるでしょう。
※1ドル=142.83円として換算(執筆時点の参考レート)