ブロックチェーンのイーサリアム
ETHの合意形成の仕組みを改める改善提案(EIP)「EIP-8453」の草案が日本時間22日、GitHubに提出された。チェーンの先頭を決める投票と、取引を最終確定させる投票を分ける内容で、最終確定までの時間を4分の1以下に縮めることを当初の目標に掲げる。
EIP-8453、2種類の投票を分ける
今のイーサリアムは、ブロックの選択と最終確定(ファイナリティ)の投票を組み合わせたGasperという仕組みで動いている。最終確定には、最短でも2エポック(約12.8分)かかる。
EIP-8453では、スロットごとに約512のバリデーターを選び、チェーンの先頭を決める投票を任せる(人数や選び方は未確定)。最終確定の投票は全バリデーターが、エポックの区切りとは別の周期で行う。
最終確定は、アクティブなステーク(預け入れ量)の3分の2以上の投票がブロックに取り込まれた時点で進む。エポックの区切りを待たない。
EIP-8453、量子対策の土台にも
草案は、仕組みを改める理由に3点を挙げた。量子コンピューターに耐える暗号への移行に備えること、チェーンの組み替え(リオーグ)への耐性を高めること、最終確定を早めることだ。
耐量子の署名方式は、この提案では選ばない。耐量子の署名やスロットの短縮などには、別の仕様が必要だとしている。
草案には、パラメーターや報酬、移行の手順など未定の部分が多く残る。4分の1以下という目標を裏づけるパラメーターや前提も、これから示すとしている。著者5人の1人で提出者のベン・エッジントン氏は提出時、多くの部分がまだ決まっていないと説明していた。
量子対策では、イーサリアムのレイヤー2(L2)Starknet(スタークネット)を支えるスタークネット財団も22日、独立した耐量子のレイヤー1(L1)への移行の研究を始めると発表した。
