香港拠点のステーブルコイン決済フィンテック企業RedotPay(リドットペイ)は2日、Ripple(リップル)との提携を発表し、ナイジェリア・ナイラ(NGN)への暗号資産(仮想通貨)送金サービス「Send Crypto, Receive NGN」をローンチした。リップル・ペイメントのクロスボーダー決済ソリューションを統合することで、ステーブルコイン決済機能を拡張する。
数分で現地口座に入金、10通貨対応
新機能は、本人確認済みで現地銀行口座を持つリドットペイユーザーが対象で、USDC、USDT、BTC、ETH、SOL、TON、TRX、XRP、BNBなど10種の暗号資産に対応。ユーザーがXRPやステーブルコインを送信すると、数分以内に指定した現地銀行口座にナイジェリア・ナイラが入金される。将来的にはリップルのステーブルコイン「RLUSD」も対応予定だ。
世界銀行によると、グローバル送金の平均手数料は6.49%、決済には通常1〜5営業日を要する。リドットペイのマイケル・ガオCEO兼共同創業者は「ステーブルコインを現地通貨と同じように簡単に使える仕組みを構築している。リップル・ペイメントの統合でグローバル展開を加速し、デジタル金融をアクセス可能で安全、効率的なものにする」と述べた。
リドットペイは既にブラジル(BRL)、メキシコ(MXN)向け送金サービスを展開しており、今回のナイジェリア追加は新興国市場への第3弾となる。チェイナリシスによると、アジア太平洋地域はオンチェーン・ステーブルコイン活動で世界最速の成長を記録しており、主に取引と送金分野での採用が牽引している。
リップルのアジア太平洋商業責任者ジャック・カリネン氏は「リドットペイとの提携は、国際送金の膨大な摩擦を解決するライセンス決済ソリューションの実用性を示すものだ」とコメントした。




