Pump.funと創設者のXアカウントが凍結、原因は不明

伊藤 将史
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

複数プロジェクトのXアカウントが同時凍結か

Solana(ソラナ)基盤の人気ミームコイン発行プラットフォーム「Pump.fun(パンプファン)」の公式Xアカウントと、その創設者であるアロン・コーエン氏のアカウントなどが、16日から17日にかけて凍結(停止)された模様だ。

Pump.fun公式Xが凍結された様子の画像
出典:Pump.fun公式X

アカウント凍結の具体的な理由は、本稿執筆時点ではプロジェクトから発表されていない。この事態を受け、X上では「SEC(米証券取引委員会)による法的措置の予告があった」「テロ資金供与への支援が原因」など、さまざまな憶測や真偽不明の情報も飛び交っている。

しかし、同じタイミングでミームコイン分析プラットフォーム「GMGN.AI」やトレーディングツール「BloomTrading(ブルームトレーディング)」など、他の多数の暗号資産(仮想通貨)関連サービスのアカウントも同時に凍結されたことが確認されている。

このように複数の仮想通貨プロジェクトのアカウントが同時に凍結されている状況から、特定のプロジェクト固有の問題ではなく、Xプラットフォーム側の方針による一斉措置であると考えるのが妥当だろう。

パンプファンは、誰でも簡単にミームコインを作成・取引できるプラットフォームとして爆発的な人気を誇り、最近では独自トークンの発行を通じて資金調達を計画しているとも報じられていた。

一方で、規制当局からの監視や法的な課題にも直面している。2024年末には英国の「金融行為規制機構(FCA)」から、同社が無認可で金融サービスを提供している可能性があると警告を受け、英国からのアクセスを制限した。米国では今年1月、「パンプファン上で発行されたトークンは未登録証券であり、証券法に違反する」として、複数の集団訴訟が提起されている。

このような法的問題と今回のXアカウント凍結の直接的な因果関係は明らかではないが、同プラットフォームは注目度が高いだけに、X上ではデマも含むさまざまな憶測が飛び交っているようだ。とはいえアカウントの凍結自体はXでは決して珍しいことではないため、憶測に惑わされず、公式な発表や続報を待つ必要があるだろう。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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