暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手のMetaMask(メタマスク)は日本時間1日朝、インフラの一部に影響するセキュリティ事案に対応していると発表した。社内で対処を進めており、外部のパートナーやセキュリティアドバイザーとも連携しているという。現時点で、メタマスクのウォレットへの差し迫った脅威は確認されていないとしている。
リドのバリデーターを予防的に退出、stETH保有者の対応は不要
メタマスクは予防措置として、ノンカストディアル型のステーキング事業のうち、影響を受けたバリデーターを顧客やパートナーと調整しながら退出させている。同社は、顧客に代わって出金用の鍵を管理していないと説明した。
リキッドステーキング大手のリド(Lido)は、ガバナンスフォーラムで詳細を開示した。それによると、インフラの侵害に関する調査を受けて、MetaMask Staking(旧Consensys Staking)がリドのプロトコルで運用するイーサリアムのバリデーターの退出を始めた。10月7日中に最後のバリデーターの退出を終える見込みだが、資金の引き出しまでは完了しない。逸失報酬が生じるほか、オフラインになればペナルティーを受ける可能性もあるという。
リドは、stETH保有者に向けて次の点を示している。
- stETH保有者が対応する必要はない
- 退出したETHは、退出・引き出し・再参加の手続きを経て段階的にプロトコルに戻る。参加待ちの列が長いため、最大で約45日かかる見込み
- 多様なノードオペレーターの構成や、6,750 stETH超の予備基金などの仕組みで、プロトコルの運用への影響を抑える
レンディング大手アーベの創業者スタニ・クレチョフ氏はXで、リドとともに状況を注視しているとしたうえで、アーベの市場に影響はなく、すべて通常どおり稼働していると説明した。
どのインフラが影響を受けたのかや、事案の原因、被害の有無は明らかにされていない。メタマスクのウォレット利用者に向けた具体的な対応の呼びかけも出ておらず、同社は状況を注視し、必要に応じて続報を出すとしている。
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