分散型取引所(DEX)のLighter(ライター)は4日、現物取引機能を今週後半に立ち上げると発表した。これに先駆けて、イーサリアムの入出金および送金機能が可能となっている。
競合DEXが台頭する中、現物対応でオンチェーン金融を強化
ライターはこれまでデリバティブ取引を主軸としてきたが、今回の発表により現物市場への本格参入を果たす。
現物取引の解禁と合わせ、さまざまな取引ペアを順次展開するとしている。オーダーブック(板取引)形式を採用する同取引所において、現物取引の拡充は、中央集権型取引所(CEX)と同様の利便性をオンチェーンで実現する重要なステップになると期待される。
現物取引の開始に備え、ユーザーはライター独自のL2上において、同ネットワーク最初のネイティブ資産としてイーサリアムの「入金」「出金」「送金」ができるようになっている。これにより、トレーダーは現物取引が有効化される前に、あらかじめ資産を移動させ、スムーズに市場参加する準備を整えることが可能だ。
ライターの現物対応は、競合であるHyperliquid(ハイパーリキッド)などが先行する中、DEXが単なる交換所から「総合的な金融プラットフォーム」へと進化する流れを加速させる可能性がある。現物とデリバティブの統合により、オンチェーン上で資産の調達から運用までがシームレスに完結する環境が整いつつある。
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