Ledger創業者、誘拐されビットコイン身代金要求?無事との証言も浮上

ヤマダケイスケ
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

情報発信が待たれる中、噂の真偽が焦点に

フランスのメディア「Le Fil d’Info(ル・フィル・ダンフォ)」は23日、暗号資産(仮想通貨)ハードウェアウォレットを展開する「Ledger(レッジャー)」の創業者が身代金目的で誘拐された可能性があると報じた。創業者のひとりであるエリック・ラルシュヴェック氏の安否が心配されたが、彼と近しい関係にある人物によって誘拐の可能性は否定されている。

ル・フィル・ダンフォが報じた内容によると、レッジャー創業者の少なくともひとりが誘拐され、犯人はビットコインによる身代金を要求した可能性があるとのことだ。この件を受け、フランス警察とGIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)はヴィエルゾン地域にあるラルシュヴェック氏の邸宅近くで捜査を進めているという。この報道は瞬く間にSNSで広まり、仮想通貨コミュニティに大きな動揺を与えた。

しかし、ラルシュヴェック氏と近しい関係にある人物は、同氏が誘拐された可能性について否定している。仮想通貨に特化した情報プラットフォーム「The Big Whale(ザ・ビッグホエール)」の共同創業者で、フランスを拠点とするグレゴリー・レイモンド氏は、「ラルシュヴェック氏が誘拐の噂に関与していないことを保証できる」と公式Xで発言。この投稿を受けて、SNS上では安堵の声が広がった。

一方、一部のSNSユーザーはレイモンド氏に対し、誘拐疑惑を否定する情報源について明確な説明を求める声を上げた。これらの反応に対して同氏は「エリックは無事だ。今のところ伝えられるのはそれだけだ」とコメントしたうえで、さらなる詳細は確認中であると述べた。

執筆時点においてラルシュヴェック氏自身やレッジャーからの公式な声明は発表されておらず、真相は依然として不透明だ。決定的な情報が欠けている点からも噂の真偽が争点になっており、仮想通貨コミュニティでは未だ混乱が続いている。

この一件は、著名人の安全確保の重要性はもちろん、その一方で報じられている情報の真偽について慎重に見極める必要性をも再認識させる形となった。公式の声明がない現段階では事実と噂が入り混じった状況にあるため、当事者からの今後の情報発信を待つ必要があるだろう。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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