JPYC株式会社とソニー銀行株式会社は2日、日本円ステーブルコイン「JPYC」の普及に向けた戦略的業務提携(MOU)の締結を発表した。ソニー銀行のweb3関連事業子会社であるブロックブルーム株式会社が中心的役割を担う。
ソニー銀行口座から「1クリック」でJPYCを購入へ
今回のMOUで両社が最優先に検討するのは、ソニー銀行の預金口座とJPYCの発行・購入プラットフォーム「JPYC EX」を直結するリアルタイム口座振替機能だ。現在は別途の振込作業が必要だが、この機能が実現すると、ユーザーはソニー銀行のアプリ上からシームレスにJPYCを即時購入できるようになる。
利便性向上はそれだけにとどまらない。JPYC発行・償還にかかる手続きの簡略化や、自動積立などの発展的サービスの検討も含まれており、従来の暗号資産とは異なる「日常使いのデジタル通貨」としての実用化が視野に入る。
ソニー銀行グループが持つ音楽・映像などのエンタメIPと組み合わせ、コンテンツ購入やファン向け報酬配布にJPYCを活用する構想も協議対象に含まれている。具体的には、ソニーグループのIPを活用したweb3サービスへのJPYC統合を想定しており、ブロックブルームが窓口となって実装を主導する見通しだ。
ブロックブルームは2025年10月1日の事業開始以降、「既存金融とweb3の橋渡し役」として積極的に提携を重ねており、今回のJPYCとの連携はその代表的な取り組みとなる。
JPYCは改正資金決済法のもと、2025年10月27日に正式な電子決済手段として発行を開始した。1JPYC=1円の価値を円預金および国債で裏付けるフルリザーブ型ステーブルコインで、アバランチ
AVAX、イーサリアム
ETH、ポリゴン
POLの3チェーンで発行されている。
2026年2月16日時点の累計発行額は130億円を超え、直近の月次成長率は約69%に達している。今回のソニー銀行との提携は、JPYCにとって国内大手金融機関との初めての本格的な連携事例となる。
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