投資家必見、5つのセクターから39銘柄をリストアップ
暗号資産(仮想通貨)に特化した大手運用会社「Grayscale(グレースケール)」は9日、将来的な投資商品化を検討している仮想通貨銘柄のリストを公開した。
今回発表されたリストは、以下の通り。グレースケール独自のセクター別に分類されている。
- 通貨
Kaspa (KAS) - スマートコントラクト・プラットフォーム
Aptos (APT)、Arbitrum (ARB)、Celestia (TIA)、Hedera Hashgraph (HBAR)、Mantle (MNT)、Sei (SEI)、Sonic (S)、Starknet (STRK)、Toncoin (TON)、TRON (TRX) - ファイナンス
Aerodrome (AERO)、Binance Coin (BNB)、Ethena (ENA)、Hyperliquid (HYPE)、Injective Protocol (INJ)、Jupiter (JUP)、Ondo Finance (ONDO)、Pendle (PENDLE)、THORChain (RUNE) - 消費者と文化
Ai16z (AI16Z)、Dogecoin (DOGE)、Immutable (IMX)、Virtuals Protocol (VIRTUAL) - ユーティリティとサービス
Akash Network (AKT)、Artificial Superintelligence Alliance (FET)、Arweave (AR)、Eigen Layer (EIGEN)、FLock.io (FLOCK)、Grass (GRASS)、Helium (HNT)、Hyperbolic、Jito (JTO)、Prime Intellect、Pyth (PYTH)、Sentient、Space and Time、Story Protocol、Worldcoin (WLD)
幅広いセクターをカバーしつつも、革新性や成長可能性を持つプロジェクトを選定している点が特徴的だ。特に、レイヤー2ソリューションや分散型金融(DeFi)、分散型クラウドといった成長市場に焦点を当てており、投資家の多様なニーズを反映した選択が見られる。一方で、規制リスクや競争の激化といった課題に直面している銘柄も含まれており、それぞれが市場でどれだけ差別化できるかが投資商品化の鍵となるだろう。
グレースケールは、これまでに多様な仮想通貨投資商品を展開してきた。同社は現在、26の単一および複数の仮想通貨を対象とした投資信託、4つの上場投資信託(ETF)、1つのダイナミック・インカム・ファンドを含む、合計31の異なる投資商品を提供している。
同社の代表的な商品である「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」は、ビットコインに直接投資することなく、その価格動向に連動した投資成果を目指す商品として、多くの投資家から支持を得ている。現在、GBTCはブラックロックの「IBIT」、フィデリティの「FBTC」に次いで、業界第3位のシェアを占めている。
グレースケールは新たな投資商品の開発にも積極的で、2024年3月には同社初のアクティブ運用ファンド「グレースケール・ダイナミック・インカム・ファンド(GDIF)」を立ち上げた。このファンドは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)型の仮想通貨に特化しており、ソラナやコスモス、ポルカドットなどのステーキング報酬から収益を創出する仕組みを採用している。
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