Ethena、Sunthetix上に分散型永久先物取引所の構築を発表

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目次

無期限先物は偉大な発明

分散型ステーブルコイン「USDe」を開発する「Ethena Labs」は28日、Synthetix上に分散型のオンチェーン永久先物取引所を構築すると発表した。

「Ethena」は今月18日、シードラウンドで650万ドルを調達したポルトガルの企業だ。

暗号資産(仮想通貨)に特化したベンチャーキャピタル会社 Dragonfly がリードし、BitMEXの創設者であるアーサー・ヘイズ氏と彼のファミリーオフィスであるMaelstrom、そしてDeribit、Bybit、OKX、Gemini、Huobiなどの著名なデリバティブ取引所も参加している。

関連:Ethena、著名VCやアーサーヘイズ氏から650万ドルを調達

ユーザーからの担保を使い、無期限先物を使ってイーサリアムをショートし、デルタニュートラルなポジションを作ることで、米ドルとのペッグされたステーブルコイン「USDe」と、世界的にアクセス可能で許可の必要のないドル建て貯蓄手段である「インターネット ボンド」を開発している。従来の銀行システム インフラストラクチャに依存しない、仮想通貨ネイティブなお金のソリューションを提供を目指す。

EthenaがSynthetixを選んだ理由は、5つある。

1つ目は、「深い流動性」だ。Synthetixは、世界最大手仮想通貨取引所「Binance」のオーダーブックをオラクルとして参照するため、コスト効率・透明性が高く、信頼が最小化された環境で、より多くのデリバティブフローをオンチェーンで展開することができる。ただ、理想としては、集中型取引所(CeFi)ではなく、分散型取引所(DeFi)で、全ての工程が完結することが望ましい。Ethena Labsはこれを認めており、現状、CeFiの流動性がDeFiを大きく上回るため、まずは、このような形をとり、将来的に完全にDEXに移行していくとのこと。

CeFiとDeFiのopen interestの比較

2つ目は「イーサリアムの流動性へのアクセス」だ。1つ目と同様に、無期限先物を使ったステーブルコインの確立には深い流動性が必要だ。イーサリアムは、スマートコントラクトが使える仮想通貨としては、最大のものだ。時価総額は31兆円にのぼり、多くのステーブルコインやstETHが流通している。

synthetix vs dydx annualized perpetual funding rates

3つ目は、「安定した資金調達率」だ。Synthetixの資金調達率メカニズムは、dydxなどの他の無期限先物を扱う取引所のものと異なり、ポジション スキューとベロシティの両方を考慮してスキューの中立性を維持されているため、トレーダーに魅力的なヘッジの機会を提供できる。

4つ目は、「stETHを担保として使えること」で、5つ目は、「現状あるソリューションの中で、Synthetixが最大限の透明性をもつこと」となっている。

今後の予定

次の四半期で、投資家およびホワイトリストに登録されている資本パートナーとともに、デルタ ニュートラル USDe の内部テストを実行する予定とのこと。

その後、第 3 四半期のテスト段階では、ヘッジ ポジションのスムーズな統合を確保するために、Synthetix パーペチュアルをリンク。第 4 四半期にUSDeをリリース後、Ethena は Synthetix の権限を介してヘッジを開始する。

関連:USDT・USDC・BUSDの違いは?特徴とメリット・デメリットを解説

参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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