バミューダ拠点の暗号資産特化型生命保険会社Anthea(アンセア)は8日、シリーズA資金調達ラウンドで2,200万ドル(約34億円)の調達に成功したと発表した。
今回の資金調達ラウンドは、香港上場のYunfeng Financial Group Limited(00376.HK)がリードインベスターとして参加し、保険・資産運用・フィンテック分野の専門知識を持つ戦略的投資家らが参画した。
調達資金の使途は、世界初となるイーサリアム(ETH)建て生命保険商品の販売開始準備が中心となる。また、アジア地域での事業拡大、商品開発の加速、販売ネットワークの構築にも活用される予定だ。
アンセア CEOのアレックス・ペイ氏は「この資金調達は単なる資本調達以上の意味を持つ。伝統的金融で豊富な経験を持つパートナーとの戦略的連携により、デジタル資産と生命保険が融合するグローバルプラットフォームを構築する」とコメントした。
同社は先般、バミューダ金融庁(BMA)から革新的保険会社としての原則承認を取得しており、規制準拠体制の強化も進めている。デジタル資産保有者と従来の投資家双方に対応した新しい保険体験の提供を目指している。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.4円)