- DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network)の概要や特徴を解説
- DePINは、物理インフラが必要な経済にWeb3の仕組みを活用したプロジェクトの相称
- この記事を読めばDePINに関する疑問点や主要なプロジェクトを理解できる
DePINとは?
DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network)は、物理的なインフラストラクチャをトークンインセンティブを利用し、分散型のネットワークで管理する新しいコンセプトです。中央集権的な管理からの脱却を図り、主に以下のメリットがあります。
- 分散化による耐障害性の向上
- コスト削減
- ユーザー参加型のエコシステム
例えば、DePINにより効率的かつ安全に無線ネットワーク、クラウドサービス、モビリティネットワーク、エネルギー供給などの物理的なリソースを管理することができます。従来の金融中心の領域だけでなく、現実世界の様々な領域にWeb3の概念を活用する取り組みのため、市場規模がはるかに大きく、以下のように数多くのプロジェクトが出てきています。
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また、以下の記事では、2024年のクリプトの注目分野として、複数人の方が「DePIN」を挙げており、その注目度の高さがわかります。
2024年の仮想通貨市場の展望|50名の業界人が語る 2024年の注目するクリプト分野
ーCrypto Timesより引用
DePINは多くの人が注目していますが、まだまだ馴染みがうすく、知っている人も少ない分野です。今の内に触れておいて、先行者利益を狙いにいきましょう。
DePINの主な9つの特徴
下記にDePINの主な9つの特徴を記載していきます。
分散化により強固な物理インフラの構築が可能
DePINの主な特徴の1つ目は、「分散化により強固な物理インフラの構築が可能」なことです。
DePINは、中央集権的なシステムに代わる分散型のアプローチを採用しています。これにより、一点に依存するリスクを減少させ、より強固で信頼性の高い物理インフラを構築できます。分散化は、システム全体の耐障害性を高め、大規模な障害や攻撃に対しても強い耐性を持ちます。
例えば、再生可能エネルギーの個人間取引であれば、災害などにより発電所に障害が生じた場合も電力を供給することが可能になります。最近は地震や台風による被害も増えているので、強固な物理インフラがあるのはとても重要です。
透明性と信頼性が高い
DePINの主な特徴の2つ目は、「透明性と信頼性が高い」ことです。
DePINはすべての取引や活動がブロックチェーン上で記録され、公開することも可能なため、不正行為や改ざんが困難です。そのため、ユーザーはサービスを安心して利用でき、信頼性の高いエコシステムが構築されます。
例えば、IoTに焦点を当てたプロジェクトでは、ブロックチェーンの技術を利用し、安全で透明性の高いデータ伝送を可能にしています。 データの流出やプライバシー保護が問題になっている中、ユーザーが安心して使えるのはありがたいことです。
共有経済を作り出す
DePINの主な特徴の3つ目は、「共有経済を作り出す」ことです。
DePINは、個人や企業がリソースを共有し、相互に利益を享受する共有経済モデルを促進します。これにより、リソースの有効活用が進み、無駄を削減し、全体の効率を向上させることができます。
例えば、地図データを作成するのにドライバーに車載カメラを設置してもらい、運転中にマッピングデータを収集する取り組みがあります。Googleマップだと更新に時間がかかっていましたが、DePINを活用した方法であれば、常に最新の情報に更新することができます。また、マッピングデータを収集するドライバーはトークン報酬を得ることも可能です。
共有経済により、ユーザーは情報を提供する側・得る側のどちらでもメリットを享受できるのは素晴らしいことです。
イノベーションを促進する
DePINの主な特徴の4つ目は、「イノベーションを促進する」ことです。
DePINは、新しい技術やアイデアの導入を容易にし、イノベーションを促進します。これにより、市場に新たな価値をもたらす新しいビジネスモデルやサービスが生まれる可能性があります。
例えば、エネルギー、通信、交通などの物理インフラは高い資本を持つ大企業によって独占されていましたが、DePINであれば地域ごとに最適化された小規模のサービスを展開することも可能です。そのため、競争が促進され、技術革新を加速します。
イノベーションは、経済成長と技術進歩の原動力なので、DePINが次のGoogleやAmazonなどの企業を生むきっかけになるかもしれません。
サービスの低価格化を実現する
DePINの主な特徴の5つ目は、「サービスの低価格化を実現する」ことです。
DePINは、従来では高い資本を持つ大企業に独占されていた物理インフラの領域に競争とイノベーションを促進します。また分散化によって、中間コストを削減することもでき、サービスの低価格化が可能になります。これにより、サービスはより多くのユーザーにとって手頃なものとなり、利用者層の拡大に繋がります。
例えば、ストレージサービスはAmazonなどの大企業が独占していますが、世界中の空きストレージを集める分散型のストレージサービスであれば、中間コストの削減が可能であり、サービスの低価格化が実現しています。
価格が安くなるのは、大きなメリットなので、DePINを活用したサービスの需要はどんどん増していきそうです。
トークンインセンティブを活用している
DePINの主な特徴の6つ目は、「トークンインセンティブを活用している」ことです。
トークンインセンティブとは?
参加者に対して特定の行動や貢献を促すためにデジタルトークンを報酬として提供することを指します。このインセンティブは、ネットワークの健全性を維持したり、ユーザーの参加を促進したりするために重要な役割を果たします。
DePINは、トークンインセンティブを通じてネットワーク参加者を集め、ネットワークの成長と維持が促進されます。例えば、トークンインセンティブには以下のようなメリットがあります。
トークンインセンティブのメリット
- ネットワークのセキュリティ強化: 報酬を通じて参加者を増やし、ネットワークの分散化とセキュリティを強化します。
- アクティブなコミュニティ形成: 参加者に対する報酬は、コミュニティの活性化と長期的な参加を促します。
- エコシステムの成長: インセンティブは新しいユーザーや開発者を引き付け、エコシステム全体の成長に寄与します。
フライホイール効果により自律的な成長と発展が見込める
DePINの主な特徴の7つ目は、「フライホイール効果により自律的な成長と発展が見込める」ことです。
フライホイール効果とは?
ビジネスや組織の運営において、持続可能な成長と成功を達成するための概念のことをいいます。最初は大きな努力が必要ですが、初期の努力が積み重なっていくと、それぞれの成功が次の成功につながり、運動量が増していきます。これにより、組織はより少ない努力で大きな成果を上げることができるようになります。
例えば、ネットワークの成長によりトークンの価値が上昇し、新たな参加者やリソースが引き寄せられることで、さらにトークンの価値が上昇していく正のフィードバックループが起こります。これにより、ネットワークは自律的な成長と発展を遂げることができ、長期的な成功が期待できるようになります。
ユーザー参加型でみんなが利益を享受できる仕組みであるからこそ、成長のループに入ると強い力を発揮できるのです。
AI需要の急増で注目が集まっている
DePINの主な特徴の8つ目は、「AI需要の急増で注目が集まっている」ことです。
ChatGPTをはじめとした生成AIの需要の急増により、データ容量の増加やGPU不足が大きな問題となっています。その問題の解決に対して、DePIN関連の分散型プロトコルに注目が集まっており、以下の記事でも「AIがWeb3をブレイクさせる」と言及されています。
AIがWeb3をブレイクさせる──GPU不足がWeb3をメインストリームに牽引
ーCoinDesk Japanより引用
例えば、GPU保有者が自分の持っているGPUを貸し出すための分散型のマーケットプレイスであれば、高コストのGPUをより多くの人にアクセス可能にすることでAIイノベーションの民主化に寄与します。
生成AIの需要拡大は間違いないトレンドなので、さらにDePINにも注目が集まってきそうです。
Solanaエコシステムへのプロジェクトの移行が進んでいる
DePINの主な特徴の9つ目は、「Solanaエコシステムへのプロジェクトの移行が進んでいる」ことです。
Solanaは2023年最も上昇した仮想通貨の1つであり、年初来700%以上の上昇を記録しています。また、特に11月以降にSolanaブロックチェーンの需要が急増しており、注目が集まっています。
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Solanaブロックチェーンは、ガス代が安くて処理速度が速いのがメリットであり、昨年多数のDePINプロジェクトがSolanaに移行したことが以下の記事で言及されています。
Helium、Hivemapper、Renderなど多数の分散型物理的インフラ(DePIN)プロジェクトが、ソラナに移行
ーCOINPOSTより引用
Solanaブロックチェーンのメリットを活かして、DePINへの注目がさらに強くなりそうです。
DePINの12個の主要プロジェクト(仮想通貨銘柄)
下記は、DePINの主要プロジェクト(仮想通貨銘柄)です。
Filecoin(FIL)
![仮想通貨FIL(Filecoin/ファイルコイン)とは?](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/FIL_rewrite_02.webp)
通貨名 | Filecoin |
シンボル | FIL |
価格 ※2025年1月現在 | 786.98円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 490,481,657,104.7円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
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Filecoinは、分散型のストレージネットワークを提供するためのプロトコルです。具体的には、世界中のコンピューターの未使用のストレージスペースを活用して、分散型のデータストレージマーケットを形成します。これにより、データの安全性とアクセス性が向上し、より効率的なデータ管理が可能になります。Filecoinの特徴は以下になります。
Filecoinの特徴
- ネットワークに参加している世界中のデジタルデバイスを、データ保存用デバイスとして活用できる
- 一般的な仮想通貨とは違うマイニング方法で、仮想通貨FILを獲得できる
- 空き容量(ストレージ)貸出市場の価格競争を誘発し、ユーザーは常に適正な価格でサービスを利用できる
Filecoinについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照下さい。
InternetComputer(ICP)
![InternetComputer(ICP)](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/ICP_rewrite_01.webp)
通貨名 | InternetComputer |
シンボル | ICP |
価格 ※2025年1月現在 | 1,569.71円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 752,911,128,308.91円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-39.png)
InternetComputerは、分散型のインターネットとアプリケーションプラットフォームを提供します。これにより、AWSのような中央集権的なサーバーに依存しない新しい形のインターネットエコシステムが構築されます。InternetComputerの特徴は以下になります。
InternetComputerの特徴
- トランザクションやスマートコントラクトの高速処理が可能
- 世界中でさまざまなプロジェクトが進行中である
- オリジナルネットワークNNSによるGAFAMからの脱却と高い利率のステーキングが可能
Helium(HNT)
![仮想通貨HNT(Helium/ヘリウム)とは?](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/HNT_rewrite_02.webp)
通貨名 | Helium |
シンボル | HNT |
価格 ※2025年1月現在 | 760.58円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 134,280,115,718.94円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-40.png)
Heliumは、分散型のワイヤレスネットワークを構築し、IoTデバイスの接続を支援します。これにより、広範囲かつ低コストでのデバイス接続が可能になります。ユーザーはHeliumのホットスポットを展開してエリア内に無線接続を提供し、その見返りとしてHNTトークンを受け取ることが可能です。Heliumの特徴は以下になります。
Heliumの特徴
- マイニングで多量の仮想通貨HNTを配布している
- IoTの技術はまだまだ黎明期で、今後世界中で必須となる技術である
- 他のプラットフォームやプロジェクトより一足早くIoT促進に努めているため、先行者利益を獲得できる可能性
Heliumについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照下さい。
Hivemapper(HONEY)
![Hivemapper(HONEY)](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/HONEY_02.webp)
通貨名 | Hivemapper |
シンボル | HONEY |
価格 ※2025年1月現在 | 11.42円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 35,576,945,408.13円 |
取引できる主な取引所 | BingX,CoinEX, XT.Com, Orca(分散型取引所), Raydium(分散型取引所) |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-41.png)
Hivemapperは、ユーザーが道路データを収集してマッピングする、Googleマップの分散型バージョンです。これにより、地理的なデータの収集と分析が容易になり、都市計画や災害対策などに貢献します。ユーザーは、運転したり歩いたりしながらHivemapperのマッピングプロセスに貢献することで、ネイティブのHONEYトークンで報酬を受け取ります(運転しながら稼げるDrive to Earn)。Hivemapperの特徴は以下になります。
Hivemapperの特徴
- 運転しながら稼げる(Drive to Earn)
- Googleマップより低コストでリアルタイムな地図の更新が可能
- Solanaブロックチェーンを利用している
Theta Network(THETA)
![Theta Network(THETA)](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/8ff34ca617ad391c182ff446c9f9e72a.webp)
通貨名 | Theta Network |
シンボル | THETA |
価格 ※2025年1月現在 | 326.63円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 327,966,256,658.36円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-42.png)
Theta Networkは、分散型のビデオストリーミングネットワークを提供します。これにより、高品質かつ低遅延のストリーミングサービスが実現され、コンテンツ配信の新しい形が生まれます。Theta Networkの特徴は以下になります。
Theta Networkの特徴
- 分散型のストリーミングである
- 帯域幅の最適化が可能
- 二層のトークンシステムの仕組みを導入している
BitTorrent(BTT)
![仮想通貨BTT(Bit torrent/ビットトレント)](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/BTT_rewrite_02.webp)
通貨名 | BitTorrent |
シンボル | BTT |
価格 ※2025年1月現在 | 0.0001755円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 170,789,656,720.1円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-43.png)
BitTorrentは、分散型ファイル共有プラットフォームを提供します。これにより、ユーザー間での大容量ファイルの共有が容易になり、データのアクセス性が向上します。BitTorrentの特徴は以下になります。
BitTorrentの特徴
- TRONとの融合とTRON創業者、Justin Sun(ジャスティン・サン)氏が非常に敏腕
- 仮想通貨BTTは、一度使うとBurnされる
- P2Pとブロックチェーンが融合することで、セキュリティの向上や著作権に関する問題の解決が図れる
BitTorrentについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照下さい。
Arweave(AR)
![仮想通貨AR(Arweave/アーウィーブ)とは?](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/AR_rewrite_02.webp)
通貨名 | Arweave |
シンボル | AR |
価格 ※2025年1月現在 | 2,411.60円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 158,318,478,683.8円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-44.png)
Arweaveは、分散型のストレージサービスのことです。個人のハードディスクの空いている容量を貸し出した人は報酬として仮想通貨ARを受け取り、借りた人は非常に安い価格でデータ等を保存できる容量を借りることができます。Arweaveは特定の企業や個人が運営していないため、管理に関わる費用などが大きく節減でき、ユーザーは非常にリーズナブルな価格でサービスを受けることができます。Arweaveの特徴は以下になります。
Arweaveの特徴
- Arweaveは改ざん不可能かつ半永久的に保存することが可能
- 非常に安価なサービス料金である
- 今後の需要の増加が見込まれるため、それに伴う仮想通貨ARの価格上昇メリット
Arweaveについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照下さい。
Livepeer(LPT)
![仮想通貨LPT(Live peer/ライブピア)とは?](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/LPT_rewrite_02.webp)
通貨名 | Livepeer |
シンボル | LPT |
価格 ※2025年1月現在 | 2,044.68円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 76,233,654,784.83円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-45.png)
Livepeerは、分散型のライブストリーミングサービスを提供します。これにより、コンテンツクリエーターはより低コストで高品質なライブストリーミングを実現できます。Livepeerの特徴は以下になります。
Livepeerの特徴
- 非常に安い料金で利用できる
- 仮想通貨LPTをステーキングするだけで報酬が付与される
Livepeerについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照下さい。
Flux(FLUX)
![仮想通貨FLUX(Flux/フラックス)とは?](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/FLUX_rewrite_02.webp)
通貨名 | Flux |
シンボル | FLUX |
価格 ※2025年1月現在 | 86.84円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 32,828,320,380.82円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-46.png)
Fluxは、分散型のクラウドインフラストラクチャを提供します。要するに、Web3.0のネットワークで、そのネットワーク上にあるパソコンやサーバーを簡単に利用できるインフラサービスです。これにより、企業や開発者は、より柔軟かつ安全なクラウドサービスを利用できます。Fluxの特徴は以下になります。
Fluxの特徴
- マルチチェーン対応している
- Amazon(アマゾン)が提供する「AWS」のように、インフラ系のサービスはまず廃れることがない
- マイニングにより多くの仮想通貨FLUXが手に入る
Fluxについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照下さい。
仮想通貨FLUX(Flux/フラックス)とは?特徴と将来性、購入できる取引所を徹底解説
Power Ledger(POWR)
![Power Ledger(POWR)](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/24c46c9ca2dd9637a7947e505f65a782.webp)
通貨名 | Power Ledger |
シンボル | POWR |
価格 ※2025年1月現在 | 42.37円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 24,191,579,252.72円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-47.png)
Power Ledgerは、分散型のエネルギートレーディングプラットフォームを提供します。再生可能エネルギーの販売、取引、分散化を促進することを目的としています。これにより、エネルギーの生成者と消費者が直接取引を行い、より効率的なエネルギー利用が可能になります。Power Ledgerの特徴は以下になります。
Power Ledgerの特徴
- ピアツーピアエネルギー取引である
- 透明性と信頼性が高い
- 環境への配慮
- エネルギー市場の民主化
- グローバル展開
Render(RENDER/旧RNDR)
![Render(RENDER:旧RNDR)](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/8b83d7982ca8d98fa9d77a098ba26fe2.webp)
通貨名 | Render |
シンボル | RENDER(旧RNDR) |
価格 ※2025年1月現在 | 1,108.11 円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 574,247,845,657.88円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-48.png)
Renderは、分散型レンダリングサービスの提供に焦点を当てたプロジェクトです。このプラットフォームは、ピアツーピアのグラフィックス処理ユニット(GPU)プロバイダーとして機能し、レンダリング作業を行いたい当事者と「アイドル状態」のGPUを持つ当事者を接続します。Renderの特徴は以下になります。
Renderの特徴
- 市場の需要が高い
- 技術的なイノベーションがある
- パートナーシップとエコシステムが拡大している
- コミュニティのサポートが強い
IoTeX(IOTX)
![IoTeX(IOTX)](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/a476f59ad1de887d22199bd655f8f85e.webp)
通貨名 | IoTeX |
シンボル | IOTX |
価格 ※2025年1月現在 | 5.61円 |
時価総額 ※2025年1月現在 | 52,934,988,673.06円 |
取引できる主な取引所 | Bybit, Gate.io, Kucoin, Bitget, MEXC |
![](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/01/image-49.png)
IoTeXは、IoTデバイスのための分散型ネットワークを提供します。これにより、IoTデバイスのセキュリティと接続性が向上し、スマートシティやスマートホームの実現に貢献します。IoTeXの特徴は以下になります。
IoTeXの特徴
- IoTに焦点を当てたプロジェクトである
- セキュリティとプライバシーを確保
- オンチェーンゲーム、DeFi、DeSocial、その他のアプリケーションの可能性を強化・拡大することを目指している
DePINの将来性
DePINは、その分散型の新しいアプローチにより、多くの業界で革新的な変化をもたらす可能性を秘めているため、将来性が非常に期待できる領域と言えるでしょう。特に、データセキュリティ、エネルギーマネジメント、通信インフラなどの分野での応用が期待されています。これらの分野は市場規模が非常に大きく、次の時代のGoogleやAmazonといった巨大企業を生む可能性があります。
実際、仮想通貨情報サイトのMessariのデータによると、現在のDePIN市場の評価額は約2.2兆ドルに近く、今後4年間で3.5兆ドルに成長すると予想されています。また、仮想通貨の情報発信を積極的にされている方もDePINが今後の注目分野であると発言しています。
・DePIN 通信やエネルギーなどを分散化させるシステム 現在、既存のクラウドインフラは世界で5兆ドルに対して、DePINは30億ドルの価値しかない 今後10年間最も重要な分野の1つになる
@yassi_0227 ーXより引用
#Allianceblock がPeaqとの提携で構築する分野 「DePIN」=分散型物理インフラネットワーク 不可欠なサービスのための有形資産 (IoT機器、モビリティ、エネルギー設備等) を大資本ではなく余力ある資金で民主的(クラウドソーシング的)に賄う仕組み RWAと区別され今後5~10年後の未来を作るようです
@masuokeikaku383 ーXより引用
2025年以降の仮想通貨領域のビッグトレンドになりそうなので、今のうちにDePINについてしっかりキャッチアップしておきましょう!
DePINの課題
DePINの抱える主な課題は、以下の2つです。
スマートコントラクトのセキュリティリスク
DePINの主な課題の1つ目は、「スマートコントラクトのセキュリティリスク」です。
ブロックチェーン技術を活用するDePINは、スマートコントラクトのセキュリティリスクが少なからず存在します。不完全なコードや脆弱性が攻撃者に悪用される可能性があり、これはネットワークの安全性に重大な影響を与える可能性があります。
例えば、同じようにブロックチェーン技術を活用した分散型取引所のDEXでは、ハッキングによって資金が流出する事例が報告されています。
最近は、外部の企業からコードの監査も受けて、安全性を徹底しているプロジェクトも多いですが、セキュリティリスクがあることは認識しておきましょう。
安定した開発と実装
DePINの主な課題の2つ目は、「安定した開発と実装」です。
DePINの技術はまだ発展途上であり、安定した開発と実装においては、技術的な難しさや予期せぬ問題が発生する可能性があります。また、Web3の技術を活用した取り組みのため、現状は使用する敷居が高く、ユーザーの受け入れやすい体制を整えることも重要になってくるでしょう。
例えば、DEXとNFTなどのブロックチェーン技術を活用した分野でも数多くのプロジェクトが現れては消えていきました。新しい分野において、安定した開発や実装がされることがいかに難しいかを表していると言えるでしょう。
そうした環境の中でもDEXやNFTなどの分野では、大きなプロジェクトも生まれています。DePINでもユーザーに利益を還元できるプロジェクトは、今後成長を遂げることが期待できるでしょう!
まとめ
あらためて、DePINの特徴についてまとめておきます。
DePINの特徴
- 分散化により強固な物理インフラの構築が可能
- 透明性と信頼性が高い
- 共有経済を作り出す
- イノベーションを促進する
- サービスの低価格化を実現する
- トークンインセンティブを活用している
- AI需要の急増で注目が集まっている
DePINは、物理インフラの分散化として市場規模が大きな領域を対象としており、非常に大きなポテンシャルを秘めています。また、Filecoin(FIL)やInternetComputer(ICP)などの主要プロジェクトも実際に出てきており、その将来性の高さを示しているといえるでしょう。
DePINは2025年以降のビッグトレンドになりそうです。本記事を参考にトレンドに乗り遅れないようにしましょう。