暗号資産(仮想通貨)取引所最大手バイナンス創業者のチャンポン・ジャオ(通称CZ)氏は8日、自身のこれまでの歩みを記した回顧録を出版することを明らかにした。同氏によるとこの回顧録は、今後4週間から6週間以内を目処に、英語版と中国語版を同時発売する予定であるという。
同名ミームコインとの関連性は否定、今後も保有意図はないと強調
CZ氏によれば、今回の回顧録は出版社を通さない自費出版を予定しているという。出版社を利用すれば流通面で利点があるものの、出版までに時間を要する点を問題視し、迅速な公開を優先した形だ。中国語版のタイトルは「币安人生」となる見通しだが、英語版のタイトルは全く異なる可能性が高く、現時点では未定だという。また、中国語版のタイトルも出版直前まで変更の可能性があると補足している。
また、CZ氏は回顧録を通じて個人的な利益を追求しない姿勢を強調。同氏は回顧録から得られるすべての収益を慈善団体に寄付すると明言しており、出版の主眼は自身の経験を共有することにあると説明している。
一方、現在の暗号資産市場においては、「币安人生
币安人生」という名称で同名ミームコインがすでにバイナンス・スマート・チェーン(BSC)上で流通している。こうした背景もあり、一部投資家の間ではこの出版計画に関する独自の分析が広がっている。
具体的には、このタイミングでの自伝発表がBSCエコシステムを活性化させるための戦略的な一手ではないかというものだ。回顧録のタイトルを銘柄名と一致させることで、同銘柄にストーリー性を加え、BSCを代表する主要銘柄に押し上げようという狙いなのではないかとの見方が浮上している。
しかし、CZ氏は該当銘柄との一切の関連性を否定。自身がこの銘柄を保有しておらず、今後も保有する意図はないと明言した。また、今回の出版はあくまで個人の記録としての側面が強く、特定の暗号資産プロジェクトを支援するためのものではないと強調している。
CZ氏による回顧録出版は、暗号資産業界を代表する経営者の視点を直接知る機会として注目を集めそうだ。また今回の発表は同時に、市場の過度な憶測と本人の意図との間にある温度差も改めて浮き彫りにする形となった。
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