ビットコイン(BTC)価格分析

14日、ビットコインは軟調だった。対ドルで一時87,020ドル前後まで下落、1日の取引では-3.38%下落し、陰線をつけた。13日に過去最高値を更新して利確の売り注文が入ったほか、昨日はニューヨーク時間に複数の米国重要経済指標の発表(PPI10月卸売物価指数、失業保険継続受給者数)と、日本時間朝方5時ごろにFRB(米連邦準備理事会)パウエル議長の発言がタカ派だった影響でドル高となり、昨日の仮想通貨市場は全体的に下落相場となった。

1時間足で昨日の値動きを細かく確認すると、下降チャネルを形成していることが確認できる。
パウエル議長はダラスで開催されたカンファレンスで「経済は、利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」と述べ、さらに、「経済の強さにより、慎重な決定を行うことが可能になっている」と付け加え、ややタカ派な見解を述べた。パウエル議長の発言後、ビットコイン価格は約1.5%下落。


政策金利変更に関する市場の織り込み度を算出するCME(シカゴマーカンタイル取引所)のFedWatchツールを確認すると、12月中旬に行われる次のFOMC(米国連邦公開市場委員会)での利下げの可能性は80%以上だったが、現在は58.9%に低下していることがわかる。
しかし、この利下げ観測後退のよる下落は、依然として日足や週足で続いている上昇トレンドを脅かすほどのものには至っていない。
この背景には、仮想通貨推進派のトランプ次期大統領が、ビットコイン法案(アメリカ政府がビットコインを国家戦略準備金として確立し、ビットコインの供給量の最大5%をアメリカ政府が取得する)の可決を公約として掲げていたことでビットコインへの期待感が高く、底値が固くなっている状態であることが理由として考えられる。そして13日には、トランプ氏が所属する米共和党が※トリプルレッドを達成したことで、この法案が可決されることが現実味を帯びてきた。
※大統領職、上院、下院で共和党が多数派を占める状態のこと。レッドは共和党を象徴する色として用いられる。
ビットコイン法が可決され、施行されれば、機関投資家や政府の関心が大幅に高まり、ビットコイン価格がさらに押し上げられる可能性があることから、長期目線では押し目を拾いながらロングポジションを安心して保有できる相場感になっている。
イーサリアム(ETH)価格分析

イーサリアムもビットコインと同様、アメリカ経済指標が好調だったことでインフレ再燃の懸念が高まり、パウエル議長の発言がタカ派だったことを受けて価格は下落した。1日の取引で4.03%下落し終値は3,058.82ドルだった。このまま今日明日で調整の下落が続いた場合は、長期200日移動平均線が重なっている3000ドル付近だサポートされるのではないかと推測する。短期移動平均線がゴールデンクロスを形成していく段階に入っていることからも、調整後は上昇して行きやすい相場になっている。

週足では、ビットコインが最高値を続々と更新しているのに対して、イーサリアムは今年の最高値を依然として超えられていない状況が続いている。RSIは依然として55程度と、上昇の余地を残しているため、今後は、今年の高値がある3500ドル付近を目先のターゲットとして上昇していくと推測する。
ソラナ(SOL)価格分析

ソラナは、昨日1日の取引で2.58%下落。終値は209.57ドルだった。現在横ばいの調整ムードが続いていて、210ドルのサポートライン付近を小さめの変動率で推移している。

210ドルは今年の高値であるが、同時に月足でも意識される非常に重要なサポートラインであることが確認できる。今後しばらくはレンジ相場が続く可能性があり、210ドルのサポートを上抜けるまでに少々時間を要することになるかもしれない。
しかし日足の調整幅の小さいことから、今後大きな下落が起こる可能性は極めて低い。長期目線でロングポジションを仕込みたい場合は日足レベルで押し目を形成している現在が押し目買いのチャンスだと考えられる。具体的には、200ドル付近、或いは月足レベルのサポートライン(白い線)がある186ドル付近まで落ちる展開になれば、ブレイクワンタッチの形状となって絶好の押し目買いチャンスとなるだろう。
リップル(XRP)価格分析

リップルは、1日の取引で12.15%上昇し、一時0.8473ドルをつけた。米仮想通貨・株式投資プラットホーム『ロビンフッド』は、次期トランプ政権による業界規制緩和を見込んで一時上場を廃止していた仮想通貨銘柄の再上場を実施し、リップルはそのうちの一つだったことが上昇要因に繋がった。日足では、意識されていた0.75ドルのローソク足実体での上抜けに成功した。

まだ今週のローソク足は確定していないが、現時点ではローソク足実体を伴って0.75ドルライン(ピンクの線)を上抜けている。このままの状態でローソク足が確定すれば、0.75ドルがレジスタンスから今後サポートへと切り替わり、底値の固い下がりにくい相場になると予想する。しかし、0.75ドルラインが過去のローソク足反応から非常に強力であることが確認できるため、しばらくレンジ相場を形成した後に上昇していくシナリオも考えられる。目先のターゲットは今年の高値付近の0.9-1ドルになりそうだ。
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