ビットコイン上場取引型金融商品、年初来の累計流入額が2週連続で過去最高を更新
資産運用会社「Coinshares(コインシェアーズ)」によると、先週(5月27~6月2日)は全世界の主要な暗号資産(仮想通貨)投資商品は1.8億米ドル(約282億円)の純資金流入となった。これにより、年初からの流入額が史上初めて150億米ドル(約2.3兆円)を超えた。
上場取引型金融商品のこと。Exchange Traded Productsの略
上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)など、取引所に上場し特定の指標の値動きに連動する運用成果を目指す金融商品の総称。(参考:野村證券)

欧州の仮想通貨運用会社コインシェアーズの週報によると、ブラックロックやフィデリティ、グレースケール、プロシェアース、21シェアーズなどの資産運用会社の仮想通貨投資商品(ETF含む)は、1.8億米ドル(約282億円)の純資金流入となった。
ただし、取引高は減少し、先々週の130億米ドル(約2兆円)から80億米ドル(約1.2兆円)に減少した。

出典:coinshares

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流入の大半は米国からのもので、1.3億米ドル(約2.3億円)の純流入だったが、グレースケールからの流出額は2.6億米ドル(約4.7億円)に増加した。スイスは流入額が今年2番目に多い週で3,600万米ドル(約56億円)となり、カナダは5月の純流出額が3,900万ドル(約61億円)だったにもかかわらず、2,500万ドル(約39億円)の流入となり好転した。

出典:coinshares
銘柄別では、ビットコインが1.4億米ドルの純流入となった一方で、ビットコインをショートする投資商品は350万米ドルの純流出となり、センチメントが依然としてポジティブであると推察できる。
コインシェアーズのリサーチ部門責任者ジェームズ・バターフィル氏によると、これは投資家がFOMC議事録や最近のマクロデータを、緩和的にハト派的(景気刺激に前向きで金融緩和的な政策を支持する傾向がある)と解釈したためと考えられる。
イーサリアムは、2024年7月開始予定の現物ETFが米国証券取引委員会(SEC)に承認されたことを受け、2週目の資金流入を記録した。コインシェアーズのリサーチ部門責任者ジェームズ・バターフィル氏によると、これはそれまで10週間にわたり合計2億米ドル(約313億円)の資金流出が続いていた資産に対する投資家心理の好転を意味する。
仮想通貨ETPが好調な一方で、ブロックチェーン株式は苦しんでおり、先週は720万米ドル(約1.1億円)、今年は5.1億米ドル(約800億円)の純流出となっている。
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