仮想通貨ETP、2週連続でビットコイン現物ETFを中心に大規模な買いが発生
資産運用会社「Coinshares(コインシェアーズ)」によると、先週(7月15~21日)の全世界の主要な暗号資産(仮想通貨)投資商品(ETP)は13.5億米ドル(約2,117億円)の純流入となった。

欧州の仮想通貨運用会社コインシェアーズの週報によると、ブラックロックやフィデリティ、グレースケール、プロシェアーズ、21シェアーズなどの資産運用会社の仮想通貨投資商品(ETF含む)は、13.5億米ドル(約2,117億円)の純流入となった。
取引量も大幅に増加し、前週比45%増の129億米ドルとなったが、これは仮想通貨市場全体の取引量の22%と通常より低い数字となった。

出典:coinshares

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地域別に見ると、先週に比べて状況はより複雑で、米国とスイスではそれぞれ13億ドル(約2,039億円)と6,600万ドル(約10億円)の多額の資金流入があった一方、ブラジルと香港ではそれぞれ520万ドル(約8億円)と190万ドル(約3億円)の小幅な流出となった。

出典:coinshares
ビットコインには先週12.7億ドル(約2,000億円)の流入があり、引き続き力強い需要を示している。一方ビットコインをショートする金融商品からは190万ドルの流出が見られ、3月からの流出額は4,400万ドルとなった。これは同商品の運用資産総額(AuM)の半分以上にのぼる。
これについてコインシェアーズのリサーチ部門責任者ジェームズ・バターフィル氏は「4月の半減期イベント以来の持続的なポジティブなセンチメントを浮き彫りにしている」とコメントした。
長く不調だったイーサリアムは危機を脱したようで、先週4,500万ドル(約70億円)の流入がさらに見られ、年初来の流入額はソラナを抜いてトップとなった。
ブロックチェーン関連株は、仮想通貨やETPが好調にも関わらず苦戦しており、先週850万ドル(約1.3億円)の流出があった。